結婚式で使うお花の打合せに向けて、イメージを膨らませている時、こんな風に思ったことはありませんか?
「結婚式で使うお花の種類って、どうやって選べばいいんだろう?」
「結婚式で人気の花や、おすすめのアレンジって、どんなのがあるのかな?」
「私たちの結婚式のコンセプトやテーマに合うお花って、どのお花なんだろう?」
「結婚式にかかるお花の費用って、どれくらいなんだろう?」
そうなんです、お花を見て「きれいだな」「素敵だな」と感じることはあっても、種類や旬の時期、ましてやウェディングテーマに合うアレンジのバリエーションなど、詳しいことはよくわからない・・・。
多くの方にとって、結婚式のお花というのは、具体的なイメージを持ちにくいものではないでしょうか。
でも、結婚式で人気のあるお花や、会場コーディネートやブーケの実例を見ると、「こんなお花がいいな」「このアレンジ好きだな」と、どんどんイメージが湧いてきます!
そうなると、結婚式のお花について調べたり、フローリストさんと打合せしたりすることが、楽しくなってくるかも!

ホテルのウェディングプランナーとして勤務していた経験を活かし、今も子育てしながら、ブライダルに関する情報発信をしています。
カップルの価値観が多様化している最近は、結婚式のテイストも本当に色々。
キュートでかわいいウェディング、アットホームなナチュラルウェディング、シンプルでスタイリッシュなウェディングなど、テイストによって、人気のお花やアレンジも変わってきます。
この記事では、人気のお花をリストアップし、様々なテイストに合った会場装花やブーケのバリエーションを実例とともに紹介します。
定番スタイルはもちろん、トレンドを押さえた新しいアレンジも積極的にお伝えしていきます!
また、気になる費用や、ブーケの長期保存など、よくある疑問についてもお答えしています。
年間を通じて人気のもの、季節ごとに人気のもの、イメージ別に人気の装花など、様々な視点からお伝えしていくので、きっと理想のお花に巡りあえると思います。
ではまいりましょう!
WEDDING bests 編集部について

「一度だけの結婚式だからこそ、後悔をしてほしくない」そんな思いを胸に「満足でお得な結婚式」をサポートする「WEDDING bests」編集部。
ウェディングプロデューサーを始めとした業界のプロ・先輩花嫁が、あなたの悩みに寄り添うことを第一に考え、「このポイントを知っておかないと、きっと後悔するかも」という情報を客観的な視点から発信しています。
目次
1.ひと目で分かる!結婚式で人気の花一覧
この記事で紹介する、人気の花を一覧にまとめました。
気になるお花があれば、リンクからジャンプして記事を読んでいただくこともできます。
に分けて、ご紹介しますね!

1-1.年間通して人気のお花
1-2.季節別の人気のお花
季節 | 人気のお花 |
---|---|
春 | チューリップ |
桜 | |
ラナンキュラス | |
夏 | シャクヤク |
アジサイ | |
ひまわり | |
秋 | コスモス |
ダリア | |
ぶどうや栗などの実物 | |
冬 | ポインセチア |
コットン | |
アマリリス | |
リゾート | アンスリウム |
ラン | |
プルメリア |
1-3.イメージ別の人気の装花
イメージ | おすすめのお花 |
---|---|
シンプルな結婚式 | オリーブやユーカリなどのグリーン |
胡蝶蘭 | |
可愛い結婚式 | ピンクのバラ |
カーネーション | |
スイートピー | |
ナチュラルな結婚式 | マトリカリアやクラスペディアなどの小花 |
ワイルドラワー | |
アネモネ | |
スタイリッシュな結婚式 | カラー |
白いチューリップ | |
ドウダンツツジ | |
クラシックな結婚式 | アンティークカラーのバラ |
赤いバラ |
2.年間通して人気!結婚式で人気の花ランキング
結婚式で人気があるのは、色やサイズ、咲き方のバリエーションが豊富で、幅広いイメージの会場コーディネートやブーケに対応できる種類。
その中でも、年間を通じて安定して流通しているお花は、季節を問わず安心して使えるため、多くの新郎新婦に支持されています。
そこで、編集部が選んだ「年間通して使える、結婚式で人気のお花5種」を、ランキング形式にまとめました。
お花の種類ごとに、おすすめのメインテーブル装花、テーブル装花、ブーケ、ヘアアレンジなどを、豊富な実例とともにご紹介。
お伝えする実例は、そのお花の定番デザインはもちろん、最近のトレンドを押さえたおしゃれなものもチョイスしています!
2-1.【1位】バラ:華やかさ、かわいらしさ、気品を備え、色や咲き方のバリエーションも豊富!
会場装花でもブーケでも人気No.1のお花と言えば、やはり「バラ」。
その理由は、見た目の華やかさや気品に加え、様々な色や形バリエーションがあるため、幅広いテイストに対応できることにあります。
そのため、シンプル、かわいい、ゴージャスといった定番テイストから、ナチュラル、スタイリッシュ、シンプルなどトレンドのテイストまでアレンジ可能。
香水にも使われる、華やかな甘い香りも魅力です。
人気ランキング第1位になるのも、納得ですね!

バラを使ったアレンジメント例
色や咲き方に豊富なバリエーションがあるバラは、様々なテイストのアレンジが可能です。
可愛いイメージなら、ピンクや白などパステルカラーのお花だけをまとめるアレンジが王道。
同じ色のバラだけを幾何学的なフォルムにまとめると、スタイリッシュに。
また、バラにグリーンや小花をたくさん合わせ、小瓶に生けると人気のナチュラルテイストにも。
どんなアレンジに使っても、どこか上品なアレンジになるのが、バラの魅力。
早速、たくさんの実例とともに、ご紹介しますね。
バラを使ったメインテーブル
グリーンを使わず、花だけでまとめたメインテーブルは、上品でかわいいバラの魅力満載!
バランスよくシンメトリーにまとめた、定番のメインテーブル装花。いろんな色や咲き方をミックスして、華やかに!
バラの茎を見せて、ランダムに並べると、エレガントなバラも人気のナチュラルテイストに。
バラを使ったテーブル装花

ビビットな青みのあるピンクも、バラらしいカラー。動きのあるグリーンと合わせたテーブル装花。
大輪の白いバラだけを高い位置でアレンジ。ミラープレートの上に置いた、スタイリッシュなテーブル装花。
パステルピンクのバラを、丸いトピアリーの形にアレンジ。ロマンティックだけど正統派なバラらしいイメージ。
白いバラをガラスの小瓶にさしてアレンジすると、ナチュラルなイメージに。
バラを使ったブーケ
バラだけを集めて作るキャスケードブーケやラウンドブーケは、エレガントで美しい定番のスタイル。
ナチュラルブームと共に、クラッチタイプも人気です。きっちりまとめすぎないで、他の花材やグリーンと合わせて動きを出した、大きなサイズのものをよく見かけるようになりました。
純白のバラだけを束ねたラウンドブーケ。バラならではの、凛とした美しさ。
「オールドローズ 」や「イブピアッチェ」という人気の品種を使った、セミキャスケードブーケ。ロマンティック!
白バラをメインに、ナチュラルな実物やグリーンを入れ、ばさっと束ねたトレンド感のあるブッグブーケ。
だんだんと人気がでている「リースブーケ」。エレガントなバラも、ナチュラルなイメージに大変身!
ピンクのバラを、クラッチバッグの形にアレンジしたブーケ。扱いやすいアーティフィシャルフラワーやプリザーブドを使って作ります。
バラを使ったヘアアレンジ
バラで作った、ボンネのようなヘッド装花。クラシカルで品のあるスタイルを、バラが引き立てています。
トレンドのゆるふわシニヨンに、小ぶりの白バラと葉をアレンジ。カジュアルでも上品に。
人気のキャラクターをイメージした編みおろしヘアに、バラの小花を絡ませて。後ろ姿も印象的な人気アレンジ!
2-2.【2位】ユリ:純潔の象徴とされ、上品な華やかな雰囲気と、甘い香りが特徴!
ユリは、ラッパ型の大きく開いた花姿で、甘い香りが特徴です。
華やかでエレガントな雰囲気が、花嫁の人気を集める、ウェディングの定番フラワー。
トレンドのひとつ、ラグジュアリーテイストでもよく使われます。大輪の花がスケール感のある会場でも映えますね。
本来の旬は初夏ですが、ウェディングでは通年取り扱っています。
花言葉は、「純粋」「無垢」など。
ユリを使ったアレンジメント例
ユリを使うテーブル装花やメインテーブル装花は、華やかで品のある、クラシカルなイメージが一般的。
でも、アレンジ次第で、カジュアルにもナチュラルにも、そして和風にも変化させることができます。
早速、ユリを使った会場装花やブーケ、ヘアスタイルを、幅広くご紹介しますね。
ユリを使ったメインテーブル
華やかな大輪のユリ「カサブランカ」。格調高くゴージャスな、ユリらしさを生かした定番アレンジ。
かすみ草や切り株オブジェなど、遊び心あるアイテムと合わせて、人気のナチュラルスタイルを上品にアレンジ。
ユリを使ったテーブル装花
ユリを贅沢に使った、ラグジュアリーなテーブル装花。定番スタイルですが、トレンドの無造作な雰囲気で。
ユリをポイント使いすると、ちょっとリーズナブルに。淡いパープルの小花がかわいいアクセント。
動きのあるグリーンと合わせ、堅苦しくない雰囲気のテーブル装花。ボタニカルなテイストでも、ユリだと上質な感じ。
和のテーブル装花にも、よく似合います。
ユリを使ったブーケ
大輪の「カサブランカ」だけをたっぷり使ったキャスケードブーケが、ユリのブーケの正統派デザイン。
エレガントで高貴なブーケは、シンプルなドレスや大聖堂での挙式によく似合います。
最近では、上品なユリを使いつつも、抜け感や動きのあるナチュラルなブーケも人気を集めています。
「カサブランカ」だけで作られた、正統派のキャスケードブーケ。
淡いピンクとパープルの色味を足したキャスケードブーケ。見る方向によって雰囲気が変わる、上品でかわいいイメージ。
小花やグリーンをミックス。適度な抜け感でナチュラルさが加わったセミキャスケードブーケ。
「テッポウユリ」とグリーンで作った、動きのあるクラッチブーケ。上品なイメージのユリが、カジュアルなブーケに変身!
ユリを使ったヘアアレンジ
「カサブランカ」をたっぷり盛ったボリューム感のあるヘアスタイルは、和装の洋髪アレンジで根強い人気があります。
大きく開いた「カサブランカ」は、一輪でも存在感たっぷり。シンプルですが清楚で気品あるスタイル。
2-3.【3位】ガーベラ:パッと開いた花形がキュート!元気でかわいいテイストが似合う!
ガーベラは、すっと伸びた茎の先にパッと開いた花の形が特徴の、元気でキュートな印象のお花です。
パステルカラーの他に、ビビットな色味もあり、咲き方も一重、八重など、様々なバリエーションを持っています。
かわいい雰囲気や元気なアレンジはもちろん、素朴でナチュラルなアレンジにも使えるのが魅力。
春と秋が開花時期ですが、通年取り扱いがあります。
花言葉は、「希望」「前進」など。
ガーベラを使ったアレンジメント例
ガーベラは、カラフルで、かわいい元気な印象のアレンジが王道。
平べったい花の形を使って、丸く仕上げるアレンジがベーシックですが、茎を見せて小瓶にさすカジュアルなアレンジも人気がでてきました。
花芯の黒い品種を使うと、少し大人っぽく個性的な雰囲気にもなります。
人気のナチュラルウェディングのスタイルとも、相性が良いお花です。
ガーベラのメインテーブル装花
パステルカラーがかわいい!こんもりとした卵型は、基本のアレンジ。バラやカーネーションでボリュームをだしています。
白いガーベラをメインに、マーガレット、マトリカリアを合わせ、素朴で可憐な雰囲気に。
色や形、高さの違う小瓶にアレンジしたスタイルは、最近人気ですね。キュートなガーベラにぴったり!
ガーベラを使ったテーブル装花
ピンクのガーベラに、グリーンのアナベルでボリュームを出し、丸くまとめた定番アレンジ。
ガーベラのすっと伸びた茎が生きる、ガラスの小瓶アレンジは、流しテーブルがかわいくナチュラルに!
花芯の黒い「アベマリア」を使うと、大人っぽいボタニカルテイストに。流通時期の短いアネモネの代わりに、使われることも多い品種です。
ガーベラを使ったブーケ
ピンクのガーベラをメインにしたラウンドブーケは基本のスタイル。キュートでかわいい!
オレンジや黄色の色味も豊富なガーベラ。野の花を摘んできたような素朴なクラッチブーケは、人気のスタイルです。
ガーベラでも、キャスケードブーケが作れます。バラ、ホワイトレースなどを合わせた、かわいらしくも優雅なブーケです。
ガーベラのハート型バッグブーケ。キュートな花嫁さんに持ってもらいたいアレンジブーケです!
ガーベラを使ったヘアアレンジ
ガーベラ、バラ、アルケミラモリスなどを、下目に作ったシニヨンにたっぷり絡ませた、ナチュラルな定番スタイル。
人気の編みおろしスタイルに、ガーベラ、アジサイ、小花をたっぷりと散らした、ナチュラルでかわいいスタイルです。
2-4.【4位】トルコキキョウ:フリルたっぷりの華やかなボリュームが魅力!メインにもサブにもなる頼れるお花
一見するとバラのようにも見える、華やかなトルコキキョウ。
フリルたっぷりの大輪や、花びらが幾重にも重なった八重咲きなど、華やかなタイプが人気です。
比較的リーズナブルで花持ちも良いことから、ウェディングでは会場装花に、ブーケに、とよく使われます。
他の花との相性も良く、サブ花材としても便利に使える花です。
春と秋が旬ですが、年間を通して流通しています。
花言葉は、「優美」「すがすがしい美しさ」など。
トルコキキョウを使ったアレンジメント例
トルコキキョウは、フリルたっぷりの花をぎゅっと集め、アジサイなどボリュームのある花と合わせるのが定番のアレンジです。
清楚な白や、淡いパステルピンク系の色味が人気ですが、他のお花では少ないブルーやパープルなど青系の品種も豊富です。
ふんわりとかわいらしいイメージが得意なお花ですが、ユーカリなどのグリーンと合わせたナチュラルなアレンジもよく見かけるようになりました。
トルコキキョウを使ったメインテーブル装花
人気の白×グリーンのナチュラルアレンジ。ボリュームのあるグリーンのアジサイなどと合わせた爽やかなメインテーブル。
爽やかな紫やブルーの色味は、トルコキキョウの人気カラー。トルコキキョウにアジサイやデルフィニウムを合わせて。
白いトルコキキョウをメインにしつつ、グリーンの方がボリュームのあるナチュラルな高砂装花。
トルコキキョウを使ったテーブル装花
高級感のある白バラのとなりに合わせても、違和感のないのがトルコキキョウの良さ。ベーシックな形にまとめたテーブル装花。
フリルたっぷりのトルコキキョウは、ガーリーなスタイルも得意。ピンクを選ぶと、とってもスイート!
トルコキキョウを使ったブーケ
シャーベットカラーとフリルで、とってもスイートなラウンドブーケ。トルコキキョウのブーケでは定番。
メインは白いトルコキキョウやバラ。グリーンや実物もたっぷりいれ、トレンド感あるクラッチブーケです。
トルコキキョウでは珍しい、キャスケードブーケ。ツタの葉で流れを作った華やかなスタイル。
トルコキキョウを使ったヘアアレンジ
フリルたっぷりの白いトルコキキョウだけをまとめ、大きな網目のチュールを合わせたヘッドドレス。
和装にも、トルコキキョウを使うことが!淡いクリーム色のトルコキキョウに、グレビリアを合わせた和モダンスタイル。
2-5.【5位】かすみ草:ナチュラルブームで人気が復活!かすみ草だけをたっぷり使うのが最新スタイル!
ナチュラルウェディングの人気と共に、かすみ草の人気が復活してきています。
トレンドの使い方は、白いかすみ草だけをたっぷりと使うこと。
メインのお花に添えたり、ボリュームを出すために使ったりするのは、古くさくなるので避けたほうが無難。
開花時期は5月から7月ですが、ウェディングでは、年間を通して手に入れることができます。
花言葉は、「清らかな心」「幸福」「永遠の愛」「純潔」「感謝」など。
かすみ草を使ったアレンジメント例
高さのあるフラワーベースで高級感あるアレンジにしたり、鳥かごや小瓶なども小物とナチュラルにアレンジにしたり、幅広く使われています。
いずれも、かすみ草だけをたっぷりと盛るのが、人気の使い方です。
他の花材を入れる場合は、かすみ草より少なくすることや、白×グリーンの色味にまとめることがポイント。
早速、様々なアレンジ例を見ていきましょう!
かすみ草を使ったメインテーブル装花
かすみ草だけをたっぷりと使ったコーディネートは高級感たっぷり。チュールで可愛らしさもプラス。
ナチュラルテイストの高砂装花。アンティークな洋書やキャンドルホルダーでおしゃれに!
流木や枝物のグリーンで、ワイルドなテイストも人気ですね!
かすみ草を使ったテーブル装花
背の高い器に丸く盛ったテーブル装花。ラグジュアリーホテルや天井の高いバンケットでのパーティーによく映えます!
自然に束ねたかすみ草を、メイソンジャーに入れ、切り株の上に。トレンドのナチュラルスタイルにぴったり!
キャンドルの入った鳥かごのアイテムの周りに、リースのようにアレンジした置いたテーブル装花。ナチュラルで上品!
かすみ草を使ったブーケ
ブーケでも、かすみ草だけをたっぷり使うのがトレンドです。
リーズナブルなかすみ草ですので、抱えきれないほどのボリュームも安心して使えます。
丸く束ねたクラッチブーケのほか、丸いリースを腕にかけて持つリースブーケも人気です。
人気の復活したかすみ草で、定番とも言えるブーケのデザイン。
かすみ草だけで作ったリースブーケも、人気。印象的な形と可憐なかわいらしさが、ナチュラル花嫁さんに支持されています!
軽いかすみ草だから、リストブーケにするのも素敵。ブライズメイドとおそろいにするのもおすすめです。
かすみ草を使ったヘアアレンジ
もはや定番とも言える編みおろしヘアに、かすみ草をちょんちょんとさしたスタイル。後ろ姿も、印象的!
ボブスタイルにも似合う、かすみ草の花冠。幼くなりすぎないように、ちょっと斜めにつけるのがポイントです!
ふんわりゆるめのシニヨンがトレンド感たっぷり。ボンネのようにつけたかすみ草が、クラシカルで上品なスタイル。

ここからは、そんな疑問についてお答えします!
3.テーブルやブーケなど、目的別の費用相場を解説!
人気のお花を紹介したところで、費用のこともお伝えしていきますね。
いきなり現実的な話をするようですが、知っておくと安心して好きなお花を選べるようになりますよ。
結婚式で使うお花は、メインテーブル装花やブーケなど、その目的によって費用の相場があります。
目安となる一般的な価格帯は、次の通りです。
項目 | 価格帯 | |
---|---|---|
メインテーブル装花 | メインテーブル | 30,000円〜150,000円くらい |
高砂ソファ | 80,000円〜300,000円くらい | |
テーブル装花(1卓) | 5,000円〜15,000円くらい | |
ブーケ・ブートニア | クラッチブーケ | 25,000円〜35,000円くらい |
ラウンドブーケ | 30,000円〜45,000円くらい | |
キャスケードブーケ | 35,000円〜50,000円くらい | |
バッグブーケ | 35,000円〜50,000円くらい | |
ケーキ装花 | 5,000円〜15,000円くらい | |
ケーキナイフ装花 | 2,500円〜5,000円くらい | |
両親贈呈花(2つで) | 10,000円〜20,000円くらい | |
ヘッド装花 | 5,000円〜15,000円くらい |
もちろん、結婚式を行う予定の会場でも定価が決まっていますので、この表と全く同じというわけにはいかないかもしれません。
手元のお見積書とも合わせて、確認してみてくださいね。
3-1.金額相場は「ボリューム」「季節」によって変わる
一つのアイテムで、金額に幅があるのに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
その理由は、お花の「ボリューム」と選んだお花の「季節」にあります。
例えば、メインテーブル装花のボリュームは、会場の広さや天井の高さ、メインテーブルの大きさによって異なります。
レストランでのアットホームなパーティーなら、メインテーブルは2m以下くらいがちょうど良いサイズ。
逆に、ラグジュアリーホテルでの披露宴なら、メインテーブルの幅が4m近くになることも。
メインテーブルの大きさに合わせ、必要なお花の量も増えるので、費用もかかるというわけなのです。
また、希望するお花に旬の「季節」がある場合も、費用が変わってきます。
旬ではない時期に使用するお花は、同じ市場でも日を変えて仕入れたり、たくさんの問屋さんから同じ種類の花を集めたりして、必要な量を用意しなくてはなりません。
また、必要量の倍の本数を仕入れ、お店で開花調整したあと、きれいに咲いたものだけを選びとってブーケにするということも行われています。
そのため、旬の時期が短いお花や、あまり多く出回る時期でないお花を選ぶと、費用がかかるため、時期によって価格に幅が出てきます。
3-2.「装花の種類」によって、金額はそこまで変わらない
つまり、お花の種類より「目的やボリューム、旬の季節」によって費用が変わってくるということになります。
もちろん、お花の種類によって一輪ごとの価格は違いますので、種類による差がないわけではありません。
例えば、大輪のバラのみを束ねたブーケと、他の花材やグリーンも入れたブーケでは、バラのみのブーケの方が、多少高くなります。
しかし、その差はあまり大きなものではありません。
この品種のみ、と指定しなければ、他の花材も使って、予算に合わせた装花やブーケを作ることができます。
お花屋さんに相談するときに、費用が気になる場合は、好きな色味、ほしいと思っているボリューム、どうしても入れたい品種などをお伝えし、ある程度他の花材はおまかせにすると、イメージ通りのお花が費用とのバランスよく仕上がってきますよ。
ぜひ、打ち合わせでしっかり相談してみてくださいね。

4.季節・イメージ別!迷った場合に知っておくべきおすすめチョイス
ここまで読んで、「人気の花もいろいろあって、迷ってしまうなぁ…」と思ったあなた!
そんな時には、
- 季節の花から選ぶ
- 結婚式のイメージから決める
この2つの方法から、お花のイメージをふくらませてみましょう!
季節の花を使ったブーケや会場装花を選ぶと、その季節が来るたびに「あの日」使った花を目にして、大切な感動を思い出すことができます。
また「かわいい雰囲気」「ナチュラルなイメージ」など、会場やパーティー全体のコンセプトイメージに沿って、テーブルクロスやお花、ペーパーアイテムなどをトータルコーディネートすると、クオリティの高い世界観を演出することができます。
ここでは、季節や作りたいイメージ別に、オススメのお花やコーディネート例をご紹介しますね!
4-1.春の結婚式におすすめの花
春は、たくさんのお花が開花時期を迎え、選びきれないほどの種類が流通する季節。
春に結婚式をあげるカップルにとっては、うれしい悲鳴かもしれませんね。
そんな中で、春らしさを感じるおすすめのお花として、
- チューリップ
- 桜
- ラナンキュラス
の3つをピックアップ!
どれも多くの人が「春の花」としてイメージするお花で、色味や種類、使い方に様々なバリエーションがあります。
チューリップ:春を代表する花!パステルカラーで春の喜びを表現!
すっと伸びたしなやかな茎に、つるんとした卵のような花の形が特徴のチューリップ。
かわいらしさと上品さのある、春を代表するお花です。
春の結婚式で使うなら、ピンク、イエロー、オレンジなど明るいパステルカラーがおすすめ。
カラフルなチューリップを、葉のついた自然な姿でアレンジすると、人気のナチュラルテイストに。
茎の流れを生かし、同じ色味だけを集めると、上品なイメージにまとまります。
暖かい室内では花びらが開きやすいので、咲きすぎてしまわないような処理を施すこともあります。
開花時期は、12月から5月ごろですが、市場に豊富に出回るのは12月から3月ごろまで。
花言葉は、「思いやり」。色別にも様々な花言葉があります。
チューリップを使ったメインテーブル装花
スイートピー、ヒヤシンス、ラナンキュラスなど、春のお花をたっぷり合わせたキュートなメインテーブル装花。
赤、白、黄色、童謡のように鮮やかなチューリップの組合せ。クラスペディアなど人気のナチュラルなお花も!
淡いピンクのチューリップを数種、ガーベラや桜とリンクチューブに挿した、モダンなコーディネート!
チューリップを使ったテーブル装花
色あざやかなチューリップを、春のお花ミモザとリース状にアレンジ。テーブルの上にお花畑がやってきたような、心踊るデザインです。
ピンクのチューリップに、淡い紫のスイートピーを合わせた、上品でかわいいテーブル装花。
オレンジのチューリップに、ピンク系のバラを合わせ、キャンドルと一緒にランナーのように並べたスタイル。
チューリップを使ったブーケ
チューリップだけをグルーピングして(まとめて)束ねたクラッチブーケが、定番スタイル。
ナチュラルなウェディングなら、他の花材やグリーンと合わせた抜け感あるビッグブーケもオススメです。
ピンクのチューリップにかすみ草を合わせた、クラッチブーケ。かすみ草の人気復活とともに、定番とも言えるデザインに。
春は黄色も人気。ミモザ、バラなどとミックス。動きのある自然な束ね方がトレンドを感じさせるブーケ。
桜:日本人の好きな花No1! お花見ウェディングにぴったり!
春の訪れを感じさせてくれる桜は、日本人の好きな花No.1とも言われています。
通年流通しているお花に比べると少し高価ではありますが、インパクトは満点!春の結婚式には、おすすめしたいお花です。
桜の枝だけを大きく束ねた、ラグジュアリーな会場装花は、春のホテルウェディングで人気のスタイル。
春のお花スイートピーと合わせたり、枝を一本だけポイントにしたりするアレンジも人気です。
結婚式で満開の状態にするために、つぼみの状態で仕入れ、温度管理したお部屋で少しずつ咲かせていくという、手間のかかるお花でもあります。
流通時期は、3月下旬から4月上旬のとても短い期間。
花言葉は、「精神美」「優美な女性」「純潔」など。
桜を使ったメインテーブル
桜の枝に、スイートピーなど春の花をボリュームたっぷりに合わせた、春爛漫の高砂装花。
桜でもナチュラルなメインテーブルが作れます。ふわふわしたエアープランツと、野の花みたいに並べたかわいらしいアレンジ。
桜を使ったテーブル装花
高さのある器に、桜を枝ごとたっぷりと使った会場装花。ゲストの多い、正統派バンケットならではの定番ラグジュアリーコーデ。
桜をポイントとして添えるアレンジは、とっても上品。ポイントに使うだけなので、リーズナブルにできるのも嬉しい!
満開の桜の枝をそのまま置いた、ダイナミックで華やかなアレンジ。最近増えている会食スタイルなら、会話も弾みそう!
苔玉に桜の枝を挿し、石庭をイメージした器に置いた和のアレンジ。和装花嫁さんにおすすめしたい!
桜を使ったブーケ
本物の桜を使った、ナチュラルで印象的なブーケ!ピンクのグラデーションとグリーンの色味も、春らしさ満点。
白無垢に合わせたい、和のボールブーケ。アーティフィシャルフラワーの桜を使っています。
ラナンキュラス:ころんとしたフォルムがかわいい春の花!
繊細な花びらが幾重にも重なり、ころんとした丸いフォルムが魅力的なラナンキュラス。
アレンジのポイントにしやすい、長い茎も特徴です。
豊富にあるパステルカラーの色味を使うと、春の結婚式らしい、明るくかわいいテイストに!
ボリューム感のあるお花をぎゅっと集めたアレンジや、茎のフォルムを見せたアレンジが定番スタイルです。
切り花が豊富に流通するのは、12月から3月ごろ。
花言葉は、「晴れやかな魅力」「とても魅力的」など。
ラナンキュラスを使ったメインテーブル装花
ピンクやイエローのラナンキュラスに、スイートピー、チューリップ、ミモザと、春のお花がいっぱいのメインテーブル。
茎のフォルムを生かしたアレンジ。細長いガラスのフラワーベースで茎を見せた、トレンドを取り入れたスタイル。
ラナンキュラスを使ったテーブル装花
シャーベットピンクのかわいらしい色味のラナンキュラスを、ぎゅっと詰め込んだテーブル装花。スイートでロマンチック!
茎を見せ、ぴょんぴょんとはずむようなアレンジも人気。小花とグリーンのアレンジも置いてナチュラルに。
ラナンキュラスを使ったブーケ
ラナンキュラスの花びらの重なりがよく見える、ラウンドブーケ。色味も形もロマンティック!
茎を見せ、春らしい淡いオレンジと白をミックスしたナチュラルなクラッチブーケ。
丸いラナンキュラスとチューリップをミックスしたクラッチブーケ。春らしいイエローが明るく元気な印象!
4-2.夏の結婚式におすすめの花
初夏から夏にかけてのウェディングでは、憂鬱な梅雨や、夏の暑さを忘れさせてくれるような涼しげなコーディネートが喜ばれます。
この時期に旬を迎えるお花を選び、爽やかなコーディネートのアイデアも合わせてご紹介します。
ここでは、
- シャクヤク
- アジサイ
- ひまわり
の3種類をピックアップしました。
早速、アレンジ例をご紹介しますね。
シャクヤク:繊細な花びらと香りが魅力!華やかでゴージャスなお花はこの時期だけ!
美人の代名詞ともなっているシャクヤクは、ふんわりとした花びらが幾重にも重なった大輪の花が特徴。
とても華やかでゴージャスなお花は、一輪でも存在感たっぷりです。
強すぎない、優しい香りもシャクヤクの魅力のひとつ。
色味は、白やピンクが人気カラー。特にフューシャピンクと言われる鮮やかなピンクは、シャクヤクらしいゴージャスな色味です。
芍薬の花を主役にした、ゴージャスなアレンジが基本スタイル。グリーンを少し入れると柔らかく上品なイメージに。
また、ユーカリなどとも相性が良く、ナチュラルテイストにもアレンジできます。
5月から6月のごく短い時期にしか流通しないため、シャクヤクを使えるのはこの時期の花嫁さんの特権です!
花言葉は、「恥じらい」「慎ましさ」など。
シャクヤクを使ったメインテーブル装花
大きく開いた花びらがとても華やかでゴージャス!鮮やかなフューシャピンクのシャクヤクがアクセントに。
淡いピンクと白のシャクヤクに、グリーンを使うと、優しく上品なイメージに。
シャクヤクを使ったテーブル装花
ピンクがメインカラーでも、甘過ぎないのはグリーンをたっぷり使っているから。アジサイやビバーナムと合わせて。
鮮やかなフューシャピンクが目を引く、芍薬のテーブル装花。ボリュームたっぷりの華やかなデザイン。
サーモンピンクとグレイッシュなグリーンなら、大人っぽいナチュラルなかわいらしさに。
シャクヤクを使ったブーケ
シャクヤクに、グリーンのアジサイやリキュウソウで動きをつけて。華やかだけど、品のあるナチュラルブーケ。
つぼみの芍薬も、ころんとした形がかわいい。白っぽいシルバーリーフを合わせて甘くなりすぎないようバランスをとって。
芍薬の明るいピンクのグラデーションがかわいい!ばさっと束ねた大きめのクラッチブーケは、ナチュラルなドレスにもよく似合います。
芍薬らしいフューシャピンクを、人気のアネモネやユーカリと合わせて。大人っぽいボタニカルテイストにまとめたクラッチブーケ。
アジサイ:透明感のある白やブルーの色味が涼しさを運んでくれる、初夏にぴったりのお花
アジサイのシーズンは、5月から7月にかけて。
白、ブルー、紫、グリーン、ピンクなど様々な色味が、初夏の爽やかなイメージにぴったりです。
一輪でもボリュームがあり、華やかな雰囲気にできるところも魅力です。
ブルーやパープルと白をミックスしたボリュームたっぷりのアレンジや、一輪ごと器に入れたモダンなスタイルも人気。
ところで、気にする方もいらっしゃるのがアジサイの「花言葉」。
アジサイは、土の特性によって色が変わることから「移り気」「浮気」などの、花言葉を持っています。
結婚式で使うには、ちょっと躊躇してしまいますよね。でも、心配ありません。
色によって、もっと前向きな花言葉もあるんですよ。
白:寛容
青:辛抱強い愛情
ピンク:元気な女性
最近では、こうした意味も大切にし、この季節にぴったりのアジサイを使う方も増え、人気のお花として定着しました。
アジサイを使ったメインテーブル装花
淡く柔らかい紫のアジサイに、白いバラやグリーンを合わせたメインテーブル 。ふんわりとした色味が、とても上品!
色味の違うアジサイを、1本ずつガラスの器に生けて。抜け感のあるデザインで、涼しさとおしゃれさがアップ!
アジサイに人気のかすみ草を合わせ、流木や貝殻とアレンジした、トレンドのナチュラルコーディネート!
アジサイを使ったテーブル装花
淡いブルーがとても優しい、ゲストテーブル装花。貝殻のオブジェも合わせ、シーサイドウェディングのイメージですね。
白とピンクのアジサイを何本も束ねたボリュームのあるブーケを、テーブルに。
フラワーベースの足元には、苔のじゅうたんのようなグリーンをあしらって、トレンドのナチュラルスタイルを意識。
ガラスプレートと丸いガラスのフラワーベースが、涼しげな印象のテーブル装花。海をイメージした砂やヒトデも夏らしく、おしゃれですね!
アジサイを使ったブーケ
白とグリーンのアジサイをミックスした、上品なブーケ。グリーンの小さなアジサイはアナベルという品種で、これも人気。
アジサイを動きのある小花とまとめた、ナチュラルなブーケ。初夏の結婚式に似合う、涼しげな色合い!
鮮やかなブルーのアジサイに、人気のかすみ草を合わせたブーケは、オーダーする花嫁さんが多いデザインのひとつ。
ひまわり:鮮やかな黄色が元気をくれる、夏を代表するお花
夏らしい鮮やかな黄色が印象的な、夏の花ひまわり。
8月の結婚式や、海辺の会場でとても人気のお花です。
小さなサイズのものや、中心まで黄色いものなど、様々な品種があります。
ひまわりだけを使うよりも、青い小花やグリーンを合わせた、抜け感のあるナチュラルなアレンジが人気のスタイル。
ワイルドフラワーと合わせた、野性味溢れるアレンジもトレンド感があります。
流通時期は、6月下旬から9月上旬まで。
常に太陽の方を向いて咲くので、「あこがれ」「あなただけを見つめる」など結婚式にぴったりの花言葉を持っています。
ひまわりを使ったメインテーブル装花
人気のかすみ草などを抜け感たっぷりにアレンジ。青いデルフィニウムや、動きのある利休草で爽やかなイメージに。
小さめサイズのひまわりと使ったメインテーブル。水の入ったガラスのフラワーベースが、とっても涼しげ!
ひまわりを使ったテーブル装花
ガラスの器にひまわりを浮かべたら、とっても涼しそう!爽やかで上品なイメージにしたい方におすすめ。
切り株にガラスの小瓶を合わせたアレンジなら、人気のナチュラルテイストにもよく合います!
野の花と合わせると、トレンド感のあるナチュラル・リゾートテイストに!
ひまわりを使ったブーケ
「ゴッホ」という品種のひまわり。爽やかな色味の小花やグリーンと合わせた、ナチュラルで上品なクラッチブーケ。
ひまわりを、マトリカリアやクラスペディアなどの小花と合わせたら、人気のナチュラルウェディングにぴったりのクラッチブーケに!
ひまわりを多肉植物やユーカリと合わせた、人気のボタニカルテイストのブーケ。個性派花嫁さんに持って欲しい!
4-3.秋の結婚式におすすめの花
気候が安定していることや、異動など環境の変化も少ないことから、結婚式の人気シーズンでもある秋。
秋が旬のお花を選ぶ以外に、あたたかい赤やオレンジなどの秋らしいカラーを盛り込んだり、「実りの秋」をイメージする果実を使ったりするのがおすすめ。
ここでは、
- コスモス
- ダリア
- ぶどうや栗などの実物
を使ったブーケや会場装花をご紹介します。
コスモス:風に揺れるたおやかな姿が、秋を感じさせてくれる可憐な野の花
漢字では「秋桜」と書くコスモス。風に揺れる繊細な花の姿が美しく、秋の季語にもなっています。
花の色味は、白、ピンク、赤が定番。チョコレートコスモスという甘い香りの茶色い品種も人気です。
野原で風に揺れている姿そのままに、動きのあるアレンジにするのが定番です。
開花時期は6月から11月と長めですが、秋の結婚式で使える秋咲きのコスモスは、9月半ばから10月半ばが最盛期です。
花言葉は、「調和」「乙女の純潔」など。
コスモスを使ったメインテーブル装花
ぴょんぴょんと飛び出したコスモスが、野に咲く姿そのまま!
黄色とグリーンのメインテーブル装花に、アースカラーのドラセナやチョコレートコスモスで上品な渋みを加えて。
コスモスを使ったテーブル装花
秋らしくりんごなどの実物や小花と一緒に、ボックスにアレンジしたテーブル装花。
小花と一緒に味のある小瓶にいけた、ナチュラルスタイルなら、コスモスも洋風なアレンジに。
コスモスを使ったブーケ
ピンクのコスモスがメインのブーケ。繊細で可憐なコスモスらしいブーケです。
定番の白×グリーンでも、マトリカリアやハーブのミントをミックスすると、人気のナチュラルテイストのブーケに!
甘い香りのチョコレートコスモスをポイントに使ったブーケ。茶色が秋にぴったり!
ダリア:オレンジやサーモンピンクのあたたかい秋色カラーが季節にぴったり!和風アレンジも似合う!
ダリアは、オレンジや赤といった暖色系の品種が豊富。他に、パープルなどの秋色カラーも人気です。
花びらが反り返って大きく開くタイプや、小さな花びらがボールのようにぎゅっと集まったタイプがよく使われる咲き方です。
大輪のダリアをたっぷりと使った、和風や和モダンなアレンジが定番スタイル。
バラなど合わせると、ドレスにも似合う洋風のイメージにも変身!
最近では、野の花と合わせたナチュラルテイストにも使われています。
本来は初夏と秋に旬を迎える花ですが、品種改良とともに生産量が増え、年間を通して手に入れやすいお花です。
花言葉は、「栄華」「気まぐれ」など。赤のダリアには「華麗」、白のダリアには「感謝」の花言葉もあります。
ダリアを使ったメインテーブル装花
秋らしいあたたかい暖色系のダリアを使い、和モダンなイメージにまとめたメインテーブル装花です。
オレンジと白のダリアを主役に、マトリカリアなどの小花をミックスしたメインテーブル装花なら、ナチュラルスタイルにも変身できます!
深まる秋を表現するなら「黒蝶」という深い赤の品種もおすすめ。プロテアやユーカリと合わせ、トレンドのボタニカルテイストに。
ダリアを使ったテーブル装花
オレンジにサーモンピンクと秋らしいカラーのダリアでつくるテーブル装花。
人気の小瓶に生けるアレンジ。ハンドメイド風なコットンレースも効いて、ナチュラルテイストに。
多肉植物やナチュラルなグリーンと合わせると、ちょっとボタニカルテイストに。
ダリアを使ったブーケ
オレンジ系統の色味をミックスした、ダリアのクレッセントブーケ。実物や色づいた葉も入り、秋らしさを存分に感じるブーケです。
白のダリアをメインにし、紫色のアスターやベルテッセンをポイントにした、上品なクラッチブーケ。
こっくりしたボルドーも秋色カラー。花びらが開く咲き方とボールのような咲き方のダリアをミックス。
和装なら、こんな扇子ブーケもおすすめ。赤のダリアにグリーンのマムを合わせた和ブーケ!
ぶどうや栗などの実物:実りの秋を連想させる、秋色アイテム
お花ではありませんが、「実りの秋」を連想させる果物や木の実を合わせるのも、秋らしい演出です。
例えば、ぶどう。ピオーネや巨峰のような紫の色の果実なら、グリーンとも好相性。
小さな青リンゴ、栗や松ぼっくりなどの実物も、秋の結婚式ではよく使われます。
また、イベントとして定着してきたハロウィンに欠かせない、かぼちゃを取り入れるアイデアも人気です。
オレンジやサーモンピンクなど秋色カラーのお花にグリーンたっぷりでアレンジするのが、定番スタイル。
人気のあるワイルドフラワーやユーカリと合わせ、ボタニカルなテイストにまとめるのもトレンド感があります。
実物を使ったメインテーブル装花
白×グリーンの色味に青リンゴ、いが栗、ブラックベリーなどの実物を散りばめて、秋を表現!
秋のイベントハロウィン風のメインテーブル。秋色カラーのお花にかぼちゃをこっそりしのばせて。
実物を使ったテーブル装花
ワイン色のバラやダリア、カラーなどこっくりした色合いの花をメインに、ぶどうの実で遊び心をプラス。
リースのようにアレンジしたテーブル装花。青リンゴやブラックベリーなどの実物がアクセント。森の中のウェディングにぴったり!
ハロウィンテイストのテーブル。こぶりなかぼちゃを選び、アンティークな燭台やキャンドルホルダーと合わせれば、大人のコーディネートに。
実物を使ったブーケ
存在感のあるワイルドフラワーをメインにしたトレンドのスタイル。ミックスしたブドウが、「実りの秋」を表現!
木の実を中心に秋の実りをたっぷり集めた、ナチュラルなクラッチブーケ。レストランウェディングやガーデン挙式によく似合います。
4-4.冬の結婚式におすすめの花
お花の少ない冬のシーズンですが、寒さの強い時期に咲く花は、少し個性的で大人っぽいイメージのものが多いようです。
他の人とはちょっと違うイメージにしたい方には、ぴったりですね。
この時期だからできるクリスマスのお花や、雪の白をイメージするお花などがおすすめです。
ここでご紹介するのは、
- ポインセチア
- コットン
- アマリリス
の3種類です。
ポインセチア:クリスマスシーズンには欠かせない冬のお花
クリスマスディスプレイにはかかせないポインセチア。別名をクリスマスフラワーとも言います。
赤い色味が主流ですが、白やピンクも出回るようになりました。
赤のポインセチアに、ゴールドのクリスマスオーナメントや木の実、キャンドルを合わせるクリスマスコーディネートが定番アレンジ。
スノーホワイトの世界観を表して、白のポインセチアを使うスタイルもおしゃれです。
白一色ならスタイリッシュに、グリーンと組み合わせると人気のナチュラルテイストにもなります。
花言葉は、「祝福する」「聖夜」「聖なる願い」など。
ポインセチアを使ったメインテーブル装花
クリスマスオーナメントや木の実、赤いリンゴをたっぷり入れて、クリスマスらしい定番アレンジ。
人気の高砂ソファの周りに、ポインセチアを鉢ごと飾って。フォトブースとしても素敵!
ポインセチアを使ったテーブル装花
赤いポインセチアと常緑樹に、キャンドルを入れたアレンジ。かすみ草が雪のよう。
白いポインセチアにバラやグリーン、実物を合わせてナチュラルテイストに。大人っぽいですね。
ポインセチアを使ったブーケ
造花のポインセチアに、クリスマスのギフトボックスオーナメントを合わせた、遊び心のあるブーケ。カジュアルな二次会などでも似合いそうなブーケですね。
ポインセチアに、胡蝶蘭、オーニトガルムも白に揃え、星型のアイテムをプラス。ロマンティックな冬らしさを感じるブーケ。
白のポインセチアに、ドライな質感の花を組み合わせたスタイリッシュなブーケ。
コットン:ふわふわしたぬくもりある質感が、冬の暖かさを演出
もこもことしたぬくもりのある質感が、冬の会場装花やブーケの花材として人気の「コットン」。
実が熟したあとの「綿毛」が白い花のように見えることから、綿花と呼ばれます。
木の実やヒバ、ユーカリなどと合わせた、ナチュラルなコーディネートが人気のアレンジ。
綿花の収穫時期は、9月から11月ですが、花材としてはドライにしたものを使用し、年間を通じて手に入れることができます。
花言葉は、「繊細」「偉大」「有益」など。
コットンを使ったメインテーブル装花
グリーンをたっぷり合わせた、ナチュラルアレンジ。無垢材のテーブルの質感にぴったり。
人気の高砂ソファアレンジ。木箱にぎゅっと詰め込んだコットンや、パンパスグラスなどがよい雰囲気。
コットンを使ったテーブル装花
ユーカリやパンパスグラスなどドライなお花と合わせたテーブル装花。切り株や麻布もよく似合っています。
テーブルクロスのない木のテーブルに、コットンの枝やユーカリ、松ぼっくりなどを並べたカジュアルコーデ。
コットンを使ったぬくもりのあるブーケ
ふわふわとはじけるコットンに、実物やシャビーな色味のグリーンを合わせたブーケ。
淡い白のバラやダリアの生花と合わせると、気品のある雰囲気に。カジュアルになりすぎず、温かみがプラスされたブーケに。
アマリリス:クリスマスシーズンに流通する、ユリに似た大輪の花
アマリリスは、長くて太い茎の先に、ユリに似た大輪の花をつけます。華やかで力強い花姿が魅力です。
その名も「クリスマスギフト」という白い品種や、赤やボルドーの色味などが、冬の季節感にぴったり。
オーナメントや常緑樹の枝物と合わせたクリスマスアレンジや、アマリリスだけを使って花の茎を見せたスタイリッシュなアレンジが定番。
ユーカリや実物とあわせた、ナチュラルスタイルもよく見かけるようになりました。
本来5月ごろから初夏にかけて咲く花ですが、豊富に出回るのは、12月から3月ごろ。オランダやニュージーランドから輸入されてやってきます。
花言葉は、「おしゃべり」「誇り」など。
アマリリスを使ったメインテーブル装花
クリスマスオーナメントやキャンドルを合わせた、スノーホワイトな大人っぽいメインテーブル。
リンゴや松ぼっくりでクリスマスをイメージしつつ、小さな草花をミックスしてナチュラルテイストに。
アマリリスを使ったテーブル装花
シュッと伸びた花茎を見せて、幾何学的なフォルムにまとめたスタイリッシュな冬の装花。
ガラスの小瓶に無造作に生け、ユーカリなどナチュラルなグリーンと合わせて、人気テイストに。
赤、緑のクリスマスカラー。白樺のキャンドルホルダーもいいアクセント。
アマリリスを使ったブーケ
大輪の花が上品で華やかなアマリリスをキャスケードブーケに。
茎を短く束ねた、クラッチブーケなら、少しカジュアルに持てますね。
ダスティミラーやピンクのヒペリカムで囲んで。グレイッシュな色味が冬の訪れを感じさせるブーケ。
4-5.リゾート挙式におすすめの花
リゾート挙式といえば、ハワイやグアムでの海外ウェディングや、沖縄などビーチリゾートでの結婚式ですね。
せっかく南国で挙げる結婚式なら、トロピカルなリゾートらしいお花を選びたい!
そんなあなたにおすすめするのは、こちらのお花です。
- アンスリウム
- ラン(モカラ・デンファレ・パンダ)
- プルメリア
どのお花も、南国らしいトロピカルな雰囲気を感じさせる個性的な形。選ぶ色味で、イメージは大きく変わります。
早速、会場装花やブーケなど、実例と一緒に見ていきましょう!
アンスリウム:個性的なフォルムとツヤのある質感が、リゾートらしさ満載!
亜熱帯産のツヤ感のある鮮やかな色味と、個性的な形が特徴のアンスリウム。トロピカルな雰囲気たっぷりですね。
南国らしい定番のアレンジは、モンステラなど大きな葉と合わせ、コントラストの強い色味でまとめるもの。
白×グリーンのカラーリングにすると、爽やかで上品なイメージになります。
また、同じ亜熱帯産のワイルドフラワーとも相性が良く、人気のボタニカルテイストにも変身!
国内では5月から10月にかけて流通します。
花言葉は、「情熱」「印象深い」など。
アンスリウムを使ったメインテーブル装花
鮮やかな色のコントラストが、トロピカルな定番アレンジ。
グリーンのアンスリウムに白いプルメリアやランを合わせ、上品なリゾートコーディネートに。
白のアンスリウムに、小花やグリーンを合わせて、人気のナチュラルテイストに。
アンスリウムを使ったテーブル装花
ビビットな色のコントラストが鮮やかな、リゾートの定番アレンジ。
爽やかな色味が涼しげなテーブル装花。麻のクロスやヒトデのトロピカルアイテムも、よいアクセントに。
モンステラ、アンスリウム、アレカヤシなど葉ものだけで揃えた、トレンド感のあるシンプルなリゾートスタイル。
アンスリウムを使ったブーケ
赤とグリーンのアンスリウムに、ピンクッションを合わせた、リゾート挙式らしい王道ブーケ!
白のアンスリウムにギザギザの葉っぱ「グレビリア」を合わせた、スタイリッシュでモダンなクラッチブーケ。
グリーンと白のグラデーションが美しいアンスリウム。上品で個性的な、ボタニカルテイスト。
ラン(モカラ、デンファレ、パンダ):トロピカルな色味が豊富で、たくさんのお花をつける華やかなお花!
数あるランの品種の中でも「モカラ」や「デンファレ」「パンダ」は、ビビットな色味や個性的な形が特徴。
トロピカルなアレンジが得意です。
よく使われるカラーリングは、ビビットピンク×オレンジ、パープル×ピンク、パープル×黄緑など。
モンステラなど南国の大きな葉と合わせるのが、王道のアレンジ。
お花だけを集めると、洗練されたラグジュアリーなテイストに、多肉植物などと合わせると、人気のナチュラルテイストにも使えます。
開花時期は、7月から11月にかけて。暑い時期にもとてもよく持つ、頼もしいお花です。
花言葉は、モカラは「優美」「優雅」、デンファレは「わがままな美人」「お似合いのふたり」、パンダは「優雅」「身軽」など。
ラン(モカラ、デンファレ、パンダ)を使ったメインテーブル装花
モンステラなど南国らしい葉を使い、黄色、ピンクのモカラをちりばめた、ベーシックなリゾートスタイル。
鮮やかなピンクや紫のランでカラーコーディネート 。洗練された上質感のある海辺のウェディングにおすすめ。
黄色やピンクのランを、多肉植物やユーカリと合わせると、ボタニカルテイストに!
ラン(モカラ、デンファレ、パンダ)を使ったテーブル装花
ガラスの器にお花だけを浮かべ、アレカヤシの大きな葉を合わせた定番のリゾートテイスト。

画像引用:クリスタルリゾート公式HP
ピンクや黄色のデンファレつくった高さのあるアレンジと水中花のコーデ。ホテルリゾートのイメージに。
斑入りのパープルのお花は「パンダ」というラン。一色にまとめると大人っぽいリゾートテイストに!
ラン(モカラ、デンファレ、パンダ)を使ったブーケ
ピンクとオレンジのラン「モカラ」で、リゾートらしい定番のカラーリング!
色味のコントラストがスタイリッシュな、大人っぽいブーケです。
ラン(モカラ、デンファレ、パンダ)を使ったヘアアレンジ
パープルのランを2種、ポイントにしたヘアアレンジ。リゾート挙式でのビーチフォトに似合いそうですね!
プルメリア:太平洋の島々で愛されるトロピカルフラワー。香りも魅力!
タヒチやハワイでは、レイに使われることでおなじみの「プルメリア」。
肉厚な白やピンクの熱帯地域らしい花を咲かせ、エッセンシャルオイルにもなるほどの強い香りを持つことが特徴。
リゾートテイストの会場装花なら、大きな南国の葉ものと合わせるスタイルが人気。
花だけでも持ちがよいので、テーブルに散りばめたり、水に浮かべたりするスタイルも定番です。
開花時期は5月から9月で、暑さや乾燥に強いのですが、逆に寒さにはとっても弱いお花です。
花言葉は、「気品」「内気な乙女」など。
ハワイではよく見かける身近なお花で、生花も使われますが、日本では流通量が少なく、お花の管理が難しいため、アーテイフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーが使われることもあります。
プルメリアを使ったメインテーブル装花
生花のプルメリアに、大きなモンステラの葉を使った、リゾートらしい高砂装花。
モンステラの大きな葉っぱを敷き詰め、プルメリアのお花を散らしたメインテーブル装花。
プルメリアを使ったテーブル装花
砂を敷き詰めた器に、プルメリアやモカラ、アンスリウムなどトロピカルなお花をアレンジヒトデのオーナメントとも相性バッチリ!
テーブルランナーは青い海のイメージ!プルメリアの花や貝殻を散らしたゲストテーブル装花。
プルメリアを使ったブーケ
プルメリアのアーティフィシャルフラワーで作った、クラッチブーケ。グリーンと合わせてナチュラルに。
モカラやランなど、トロピカルなお花をたっぷり合わせたプルメリアのブーケ。
人気のバラ「イブピアッチェ」に、ピンクのプルメリアをアクセントに入れた美しいブーケ。
プルメリアを使ったヘアアレンジ
レイに使われるプルメリアなので、花かんむりのスタイルも得意です。
ハワイでは、頭の右側にプルメリアをつけるのは未婚である証。花嫁さんだけの特権ですね。

4-6.シンプルな結婚式にしたい場合のおすすめ装花
余興などを入れないおもてなしメインの結婚式や、飾りすぎないテイストを好む大人花嫁が増え、シンプルな結婚式にも注目が集まっています。
ここでは、飾りすぎない素朴な雰囲気や、色味を抑えたスタイリッッシュなテイストを、シンプルな結婚式のイメージと捉え、2種類のお花をご紹介します。
- オリーブやユーカリなどのグリーン
- 胡蝶蘭
上質感や華やかさはありつつ、シンプルな結婚式をイメージしている方にお伝えしたいお花です。
オリーブやユーカリ:シャビーな質感が人気!トータルコーディネートで上質感をキープして!
ナチュラルテイストの増加とともに人気がでてきたのが、グリーンをたっぷり使う会場コーディネート。
素朴な感じのナチュラルテイストから一歩進んで、グリーンだけを使い、シンプルな色味でコーディネートするスタイルにも人気が集まってきました。
よく使われるのは、オリーブやユーカリなどの、シャビーな質感と特徴的な形を持つグリーン。
シンプルな結婚式におすすめなのは、グリーン以外の色味を、白、シルバーなどに絞って使うアレンジ。
全体の色味を抑え、合わせるアイテムの高級感を保つことが、簡素に見えすぎず、ハイセンスにまとめるポイントです。
オリーブやユーカリを使ったメインテーブル装花
ユーカリのグリーンを主役にしたシンプルで素朴なメインテーブル。白いクロスに、ゴールドの小物と色味を絞ったのがポイント。
グリーンをたっぷり使い、オフホワイトのキャンドルをミックスしたら、シンプルでもゴージャスな会場に映えるコーデに。
オリーブやユーカリを使ったテーブル装花
ユーカリのグリーンと、クロスの白、カトラリーのシルバーだけで構成した、シンプルなテーブル。
オリーブの葉だけを、ランナーのように並べた、シンプルでハイセンスなゲストテーブル。トーションフラワーもオリーブで。
オリーブやユーカリを使ったブーケ
ユーカリの葉をばさっと束ねた、ナチュラルなブーケ。シンプルなドレスによく似合う!
オリーブなどのグリーンを主役に、実物をプラスしたシンプルなブーケ。上質なドレスにもよく合っています。
グリーンだけではシンプルすぎる、そんな花嫁さんは白いお花を少しだけプラスした、クラッチブーケもおすすめ。
胡蝶蘭:優美で気品ただよう花姿が圧倒的な存在感!胡蝶蘭だけを使って、上質でシンプルなウェディングに
胡蝶蘭は、その名の通り蝶が舞うような優美なフォルムが魅力的なお花。贈答用としても知られますね。
香りがほとんどなく、花粉が出ないことも特徴。食事の妨げにならないので、ウェディングには好都合かもしれません。
ラグジュアリーで豪華なアレンジが一般的ですが、胡蝶蘭だけを使えば、シンプルな結婚式にもよく似合います。
存在感のある優美な枝ぶりを生かし、1本ずつ生けたり、白い胡蝶蘭のみを束ねたりするのがシンプルスタイル。
温室栽培されているため、年間を通じて手に入りやすいお花です。
花言葉は、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」など。
胡蝶蘭を使ったメインテーブル
胡蝶蘭だけを飾ったメインテーブル 。シンプルだけれど、上質感があります。
胡蝶蘭を使ったテーブル装花
細いガラスの器に、胡蝶蘭だけをシンプルにさして。茎の曲線が優美。
胡蝶蘭をランナーのように並べただけのアレンジ。それでも高級感があるのが、胡蝶蘭の魅力。
気品溢れる胡蝶蘭を、クリアなフラワーベースにいれて。シンプルで上品なコーディネート。
胡蝶蘭を使ったブーケ
白の胡蝶蘭だけで、シンプルなセミキャスケードブーケに。抜け感のあるアレンジがトレンド。
胡蝶蘭だけを使ったラウンドブーケ。存在感があるので、シンプルなドレスによく映えます。
少しアレンジして、胡蝶蘭にキセログラフィカを入れたブーケ。シンプルで個性的な表情に。
4-7.可愛い結婚式にしたい場合のおすすめ装花
花嫁がお姫様になれる特別な日だからこそ、お花でいっぱいの可愛い会場で、フリルたっぷりのドレスを着て、スイートな世界を楽しみたい!
そんな可愛らしく女の子らしいイメージの結婚式も、根強い人気を保っています。
可愛い結婚式にしたい場合におすすめしたいのは、次の3つのお花です
- ピンクのバラ
- カーネーション
- スイートピー
どれも、フリルたっぷりの花びら、ボリュームのある咲き方など、華やかでかわいらしい特徴を持つお花ばかりです。
「ピンク」の色味をメインに、リボンやチュールなどのアイテムもプラスして、可愛らしくコーディネートしましょう。
ピンクのバラ:ピンクだけでも色や形のバリエーションがたくさん!可愛い結婚式の王道品種!
可愛い結婚式で、一番にオススメしたいのは、ピンクのバラ。
ピンクだけを集めると、子供っぽくチープに見えがちですが、エレガントなバラならその心配はなし!
バラなら、ピンクにもたくさんの色味があり、可愛い形も多いので、幅広いアレンジが可能です。
王道のアレンジは、お花ばかりを集めたもの。ピンクも一色ではなく、濃淡をつけて使うのがポイント。
リボンやチュールなどのアイテムも上手に使うと、さらに可愛く見えますよ!
ピンクのバラを使ったメインテーブル装花
淡いピンクからビビットなピンクまで、濃淡をつけてアレンジした高砂装花。高級感がありますね。
ふわふわピンクの高砂チュールは、可愛いウェディングにしたい花嫁の間でトレンドのアイテムです!
チュールで作った大きなリボンが印象的。バラもリボンもくすみピンクだと、大人可愛いテイストに!
ピンクのバラを使ったテーブル装花
カップ咲きのピンクのバラや、アジサイを、ケーキスタンドにアレンジ。タッセルやキャンドル、リボンも大切なアイテム。
ピンクのバラで作ったアレンジや、ナチュラルに生けたお花を並べて、かわいいゲストテーブルに。
バラの花ばかりを集めたロマンティックなテーブル装花。白いフェザーと淡いパープルの色味がアクセント。
ピンクのバラを使ったブーケ
丸い形のバラを集めて、ピンクのグラデーションがかわいいラウンドブーケに。
ピンクのプリザーブドフラワーをミックスし、ブルースターをポイントに。ロマンティックなかわいいブーケです!
淡いピンクのバラを、ハート型のバッグブーケにアレンジ!スイートな花嫁スタイルによく似合います!
カーネーション:フリルたっぷりの花姿がとってもキュート!母の日以外も使える可愛いお花
波打つ花びらが、フリルのようなカーネーションは、母の日のお花として知られますが、実はウェディングでも人気があります。
パステルカラーを選び、ボリュームたっぷりにアレンジすると、可愛いイメージに。
輪郭がはっきりしているので、お花だけを集めて、ハートやかわいいキャラクターなどの形を作るのも得意です。
開花時期は、2月から5月ですが、年間を通して手に入れやすいお花です。
花言葉は、「無垢で深い愛」など。
カーネーションを使ったメインテーブル装花
ピンク、白のカーネーションをたっぷり使った、メインテーブル装花の基本のアレンジ。
小物使いも上手な、ナチュラルテイストのメインテーブル。黄色やピンクのカーネーションでボリュームを出して。
カーネーションとバラで作った、ハートのメインテーブル♡ゲストとの写真もかわいく撮れますね!
カーネーションを使ったテーブル装花
ふんわりモコモコのカーネーションを、丸く形作ったテーブル装花。フリルいっぱいでキュート!
人気の小瓶にさすスタイルも、カーネーションなら上品でかわいいイメージに。
形がはっきりしているカーネーションだから、人気のキャラクターをかたどったアレンジも得意!
カーネーションを使ったブーケ
白とピンクのバラ、カーネーション、トルコキキョウ、アジサイ、ボリュームのあるお花で甘い雰囲気の花嫁スタイルに。
ピンクのカーネーションで、かわいらしいスイートなブーケを。ブルースターの青色がよいアクセントに!
淡いピンクのバラの間をぎゅっと埋めているのは、白いカーネーション。色味も形もとってもロマンティックなブーケ!
スイートピー:フリルたっぷりの甘い春のお花は、束ねただけで可愛らしい世界観に
春を代表するお花でもあるスイートピーは、ひらひらと蝶々のように舞うフリルたっぷりの花姿がとっても可愛く、甘い香りも魅力です。
可愛い結婚式に使うなら、ピンクや淡い紫、白などのパステルカラーがおすすめ。
フリルを生かしてお花だけをぎゅっとまとめたアレンジや、スイートピーの茎をみせた動きのあるアレンジも人気です。
開花時期は、3月から5月と短いので、使いたい場合は早めに相談しておきましょう。
花言葉は、「別離」「門出」など。
スイートピーを使ったメインテーブル装花
スイートピーをたっぷり使い、ピンクのリボンをあしらった高砂装花。思わず写真を撮りたくなっちゃうような可愛さですね。
たっぷりのかすみ草から、ぴょんぴょんと弾むようなスイートピーがのぞく、キュートなメインテーブル!
スイートピーを使ったテーブル装花
薄紫のスイートピーだけを束ねた会場装花。薄い花びらが幾重にも重なったフリルたっぷりの姿が、とてもロマンティックな世界観を演出。
ピンクとパープルのスイートピーだけを並べた、晩餐会スタイルのゲストテーブル。甘い春の香りとともに、スイートで可愛い雰囲気に。
スイートピーを使ったブーケ
スイートピーだけを集めた、春らしく可愛らしい魅力いっぱいのブーケ。
白いスイートピーをたっぷり使ったラウンドブーケ。ピンクのドレスに持ったら、とてもラブリーな花嫁スタイルに!
ピンクと薄紫のスイートピーのブーケなら、少し大人っぽい可愛さがありますね。
4-8.ナチュラルな結婚式にしたい場合のおすすめ装花
結婚式でおもてなしが重視されるようになり、リラックスしてすごせるような雰囲気の会場コーディネートに人気が集まるようになりました。
そんな背景から、ここ数年、人気が急上昇しているのが「ナチュラル」なテイストの結婚式。
野の花を摘んできたような小花が揺れる「ナチュラル」から、少しワイルドな雰囲気の「ボタニカル」まで、ナチュラルな結婚式はトレンドになっています。
そこでご紹介するのが、次の3つのお花。
- マトリカリアやクラスペディアなどの小花
- ワイルドラワー
- アネモネ
野の花を摘んできたような装花に、ガラスの小瓶や丸太などのアイテムを合わせるのが、ナチュラルウェディングの代表的なスタイル。
また、ボタニカルテイストのお花としては、「ワイルドフラワー」が人気。
少し前まで見かけなかった「アネモネ」も、ナチュラルウェディングの代表的なお花として、取り扱うことが増えています。
マトリカリアやクラスペディア:野の花を摘んできたような小花でナチュラルスタイルが完成!
黄色の花芯に白い可憐な花びらがついたマトリカリアや、黄色く丸いクラスペディアは、まるでさっきそこで摘んできましたと言わんばかりの、素朴な小花。
ナチュラルなアレンジではたくさんの種類の草花を集めて使いますが、たいていのアレンジに入っていると言っていいほど代表的なお花です。
どちらもキク科のお花で、マトリカリアは5月から7月が、クラスペディアは6月から10月が開花時期です。
小さく素朴なグリーンや、ハーブ類、小瓶や切り株などのアイテムと合わせて、ナチュラルなイメージを作り上げます。
マトリカリアの花言葉は、「鎮静」「集う喜び」など。クラスペディアの花言葉は、「永遠の幸福」「心の扉をたたく」など。
マトリカリアやクラスペディアを使ったメインテーブル装花
マトリカリア、クラスペディア、かすみ草などの小花を、高さの違う小瓶に入れて並べた、代表的なスタイル。
白樺やキャンドルが、少し大人っぽく、おしゃれなアクセントになっていますね!
ナチュラルウェディングでよく取り入れられるのが、高砂ソファ。ソファの周りを野の花で囲んで、まるで草原の中にいるかのよう!
マトリカリアやクラスペディアを使ったテーブル装花
マトリカリアやクラスペディア、ミントなど可憐な草花を、サイズ違いのガラスの小瓶にアレンジした人気のデザイン。
麻の布や切り株などが、さらにナチュラル感を高めてくれるトレンドアイテムです!アットホームな会話が弾むウェディングになりそうですね。
マトリカリアやクラスペディアを使ったブーケ
小花にグリーンをたくさん合わせた、ナチュラルブーケの定番デザイン。
スモーキーな色合いのグリーンを多めに入れた秋のブーケにもアレンジできます。
お花は、マトリカリア、スカビオサ、スプレーバラ、さらに白い千日紅、クラスペディアなど可憐な野の花ばかり。
ワイルドフラワー:ボタニカルブームで登場!野性味あふれる個性的なナチュラルスタイルに!
ワイルドフラワーは、シダ類や樹木も含む野生の草花の総称。
日本では珍しいユニークな形をした大きな花やグリーンが人気で、ボタニカルブームの高まりとともに、ここ数年ウェディングでも活用されるようになりました。
ワイルドフラワーの中でも、よく使われるものは、「プロテア」「ピンクッション」「ワックスフラワー」など、野性味溢れる品種。
ナチュラルな雰囲気は好きだけど、可憐なイメージではないものがいい!そんな個性的な雰囲気が好きな方にオススメです。
ワイルドフラワーを使ったメインテーブル装花
大地に育つ草花を、そのまま持ってきたようなメインテーブル!「プロテア」「ヘリクリサム」「ワックスフラワー」などを使用。
白い「キングプロテア」をメインにしたテーブル装花。左右対称ではないお花の配置も、トレンドです!
ワイルドフラワーのアレンジは、高砂ソファとも相性バツグン!大きな枝物も使い、野趣あふれる高砂に。
ワイルドフラワーを使ったテーブル装花
「プロテア」や「リューカデンドロ」など様々なワイルドフラワーを無造作に生け、切り株の台座にのせたテーブル装花。
ラグジュアリーなホテルウェディングでも、ワイルドフラワーは人気。高さのあるアレンジが、スケール感のある会場によく似合っています。
ワイルドフラワーを使ったブーケ
赤茶色のお花が「プロテア」。黄色いお花は「カンガルーポー」。個性的なワイルドフラワーをざっくりと束ねた、ボタニカルブーケです。
「プロテア」「バンクシア」「グレビレア」などのワイルドフラワーを、ドライフラワーにして束ねたブーケ。
ドライフラワーは、ボタニカル、自然派、ナチュラル、そんな人気に押されて、ぐっと見かけることが増えました。
アネモネ:黒い花芯に白い花びらが印象的!大人っぽいナチュラルスタイルに似合う!
小花を使った王道のナチュラルスタイルよりも、もう少し洗練された大人っぽさが欲しい!そんな方におすすめなのが、アネモネ。
これまではあまり一般的でなかったアネモネは、ナチュラルウェディングの人気とともに、取り入れられることが増えてきました。
ナチュラルな結婚式で使われるのは、一重咲きの白い花びらに、花芯が黒いタイプ。
ユーカリなどワイルドなイメージのグリーンと合わせて、大人っぽいナチュラルスタイルで使うのが、代表的なアレンジです。
流通するのは、2月から5月の短い期間。
花言葉は、「あなたを愛します」「はかない恋」など。
アネモネを使ったメインテーブル装花
形の違う器に数本ずつさしたアネモネを、ずらりとと並べたメインテーブル装花。抜け感のあるスタイルが、大人婚にもぴったりです。
白いアネモネに、たっぷりのグリーンや実物を合わせて、大人っぽいナチュラルコーディネートの完成!
アネモネを使ったテーブル装花
グリーン、白、黒、シルバーに色を絞った、大人っぽいナチュラルなテーブル装花。アネモネの色味がスパイスになっています。
白×黒×グリーンの大人色コーディネート。ユーカリなど香りの良いグリーンをたっぷり合わせて、ナチュラルに。
アネモネを使ったブーケ
アネモネに、野の花を集めたようなクラッチブーケは、人気のデザイン。子供っぽくなりすぎず、大人花嫁にも似合うスタイルですね。
人気のアネモネをメインにした、大人な雰囲気のクラッチブーケ。流通時期が短いアネモネを使うため、アーティフィシャルフラワーを取り入れています。
4-9.スタイリッシュな結婚式にしたい場合のおすすめ装花
ラグジュアリーな高級ホテルや、天井の高いゴージャスなバンケットなど、大人花嫁に支持されている上質感のある会場。
ナチュラルウェディングの人気が定番化している中、少しずつ増えてきているのが、こうしたエレガントでスタリッシュなテイストです。
スタイリッシュな結婚式におすすめなのは、エレガントでシンプルなお花。
大きな空間に映える、華やかで洗練されたお花を、3種類ご紹介しますね。
- カラー
- 白いチューリップ
- ドウダンツツジなどの枝物
花の茎を生かした幾何学的なフォルムや、高さのある装花アレンジが、スタイリッシュなイメージの代表例。
全体を暗くした会場で、テーブル上のお花にだけ照明を当てたドラマティックなライティングも特徴です。
また、スタイリッシュなお花をシンプルナチュラルなテイストにミックスして使うアレンジも、トレンドとして知っておきたいコーディネートです。
カラー:ラッパ型の花型と、直線的な茎のラインがスタイリッシュ!
大きな花びらをくるりと巻いたような独特な形と、シャープな茎のラインが特徴的なカラー。
縦や斜めに揃えた幾何学的なフォルムが、スタイリッシュに見せる基本のデザインです。
たっぷりと本数を使い高さをつけたカラーの会場装花は、とてもゴージャス!天井の高いラグジュアリーなホテルウェディングにぴったりです。
開花時期は4月から7月ですが、ウェディングでは1年中取り扱いがあります。
花言葉は、「乙女のしとやかさ」「素晴らしい美」など。
カラーを使ったメインテーブル装花
ラグジュアリーホテルのメインテーブルにふさわしい装花。白とグリーンだけで構成したスタイリッシュなコーディネートです。
深いボルドーのカラーを、クロスさせて生けた大人っぽいイメージの高砂装花。ダークな色味のテーブルクロスや照明の光もスタイリッシュ。
カラーを使ったテーブル装花
高さを揃えた幾何学的なフォルムがスタイリッシュ!照明も効果的。
茎の影さえスタイリッシュに見える、螺旋状のアレンジ。ボルドーの色味も大人っぽい。
スタイリッシュなイメージでも、幾何学的にしすぎないお花の生け方は、最近のトレンドですね。
スタイリッシュ×シンプルナチュラルのミックスコーデは、トレンドのひとつ。
茎の向きを揃えないカラーのテーブル装花、葉物をランナーのように流したアレンジなど、アイデアいっぱい!
カラーを使ったブーケ
カラーのブーケは、すらりと長い茎をそのまま束ねたアームブーケが定番。
マーメイドやスレンダーラインのスタイリッシュなドレスと相性がよく、どちらかというと背の高い花嫁さんにおすすめ。
スタイリッシュでも柔らかい印象にしたい場合は、クラッチや、セミキャスケードのスタイルを選ぶといいですね。
定番のアームブーケ。凛とした表情がとってもスタイリッシュ。
ユーカリやモンステラと合わせ、ナチュラルテイストも取り入れた柔らかい印象が素敵。
ボルドーの色味と濃い色のリボンが、ドレスとばっちり合っていますね!
茎を短くみせるクラッチブーケでも、カラーのスタイリッシュさは健在。
カラーにグリーンの実物を合わせた、セミキャスケードスタイル。ガーデン挙式やレストランウェディングにもぴったり。
白いチューリップ:卵型の花形と茎のフォルムを生かしてスタイリッシュに
ナチュラルなイメージがあるチューリップですが、卵型のつぼみのお花と茎のフォルムが、幾何学的なアレンジにも向いています。
シンプルな一重咲きの白いチューリップだけを使い、白とグリーンの色味に絞るのが、スタイリッシュに見せるコツ。
葉は取って茎の流れを見せ、ガラス、ミラー、キャンドルなどと合わせるのが基本のスタイルです。
流通時期は12月から3月まで。春の花のイメージですが、手に入れやすいのは冬の季節です。
白いチューリップの花言葉は、「失われた愛」「新しい愛」「純粋」など。
白いチューリップを使ったメインテーブル装花
白いチューリップやスイートピーを、リンクチューブに生けたメインテーブルアレンジ。
サイズの違うガラスの小瓶にいれるのも、トレンドを押さえたスタイル。
白いチューリップを使ったテーブル装花
天井の高いラグジュアリーな空間に似合う、高さのあるテーブル装花。
カーブしたラインがエレガントで、とてもスタイリッシュ!
幻想的な水中花のテーブル装花。ミラープレートやフロートキャンドルの使い方も素敵。
白いチューリップを使ったブーケ
白いチューリップだけを使うと、クラッチブーケもスタイリッシュ。
人気のかすみ草と合わせたクラッチブーケも、白いチューリップならスタイリッシュに。
ドウダンツツジ:高さのある枝物で、バンケットを森のようにコーディネート
ドウダンツツジは、西日本を中心に自生する、落葉性の低木です。春には白い小さな花が咲き、秋になると紅葉します。
スタイリッシュな結婚式で使われるのは、緑色の葉だけの状態のもの。
大きいものでは2mを越す大きな枝をたっぷり使い、潔く緑だけでまとめるアレンジが代表例。
ラグジュアリーホテルの天井の高いバンケットで、よく映えます。
受付で、写真を吊り下げるウェルカムツリーとして飾られるのもよく見かけます。
緑色の葉のものは、5月から8月に出回ります。9月から11月は紅葉したものになります。
花言葉は、「上品」「愛の喜び」など。
ドウダンツツジを使ったメインテーブル装花
高級感のある高砂ソファを、グリーンたっぷりのアーチが囲んでいます。
ソファに座る新郎新婦の後ろを、グリーンのドウダンツツジが彩る高砂装花。照明も効果的で、とてもスタイリッシュです!
ドウダンツツジを使ったテーブル装花
高級感あふれる天井の高いバンケットが、まるで森の中のパーティー会場のような雰囲気。
8名から10名が座れるような大きな円卓なら、こんな高さのあるゲスト装花も映えますね。
ドウダンツツジを、ウェルカムコーナーのフォトツリーに。
ドウダンツツジを使ったブーケ
ドウダンツツジとアジサイのブーケ。ブルーとグリーンで涼しげです!
葉物で作ったブーケ。てかりのある「アブラドウダン」と言う品種。白いお花はバラとトルコキキョウ。
4-10.クラシックな結婚式にしたい場合のおすすめ装花
歴史ある邸宅、重厚感のあるホテルバンケット、ステンドグラスやシャンデリアのあるお部屋、そんな会場で行うクラシックな結婚式。
ナチュラルな結婚式が人気ですが、古典的な落ち着いた魅力を持つクラシックな結婚式をしたい!そんな花嫁さんも増えてきています。
クラシックな雰囲気に似合うお花は、やはり、エレガントなバラ。
その中でも、クラシックな結婚式に似合う色味をチョイスして、
- アンティークカラーのバラ
- 赤いバラ
を使った会場装花やブーケのアイデアをご紹介します。
アンティークカラーのバラ:落ち着いたベージュピンクがクラシック!ジュリアやカフェラテがおすすめ
ベージュっぽいピンクや、カフェラテのような茶色っぽい色味は、アンティークカラーと呼ばれています。
長い時間の流れを感じさせるセピア色をしたバラは、上品でクラシックなイメージにぴったり。
品種でいうと、「ジュリア」「カフェラテ」「テナチュール」などが、人気のアンティークカラーのバラ。
クラシックな結婚式では、あまりグリーンをいれずにお花のみで作るのが王道アレンジ。
ヨーロピアンな花器や燭台、キャンドルなど、一緒にコーディネートする小物もクラシックテイストに揃えるのがポイントです。
アンティークカラーのバラを使ったメインテーブル装花
くすみピンク、ベージュピンクなどアンティークなバラを、ゴールドの燭台やキャンドルと合わせたメインテーブル。
クラシックな色味でまとめたメインテーブル。
アンティークカラーのバラを使ったテーブル装花
ベージュピンクのテーブル装花が、シャンデリアのあるクラシックな会場にぴったり!アンティークな花器もポイント。
スモーキーピンクの色味と、花びらの先が尖った剣先咲きのバラがクラシックなイメージ。
現代風のガラスの器でも、落ち着いた色味のバラを無造作に生けると、クラシックな雰囲気に。
アンティークカラーのバラを使ったブーケ
落ち着いたアンティークカラーのバラだけを集めた、豪華でクラシックなラウンドブーケ。
紅茶色のバラは「ジュリア」。アンティークな色味がクラシックな花嫁姿にぴったり。
使用したバラは、「テナチュール」「ジューク」「イックサンド」。パープル寄りのクラシックな色味も素敵。
赤いバラ:ラグジュアリーな赤いバラは、重厚感のあるクラシックな会場の雰囲気にぴったり!
クラシックな会場が持つ重厚感に負けない、ゴージャスな魅力を持つ、深い赤のバラ。
歴史を感じるくすんだゴールドの燭台や、深いブラウンの床や壁などとも、好相性です。
クラシックにアレンジするには、赤いバラをたっぷり使い、アンティークなフラワーベースに生けるのがおすすめ。
他の花は使わず、グリーンだけをプラスします。
ゴールドのアイテム、キャンドル、アンティークブックなどと合わせると、さらにクラシカルな雰囲気に。
赤いバラの花言葉は、「情熱」「美」「あなたを愛してます」「愛情」など。
赤いバラを使ったメインテーブル装花
赤いバラ、アンティークな本、ゴールドのキャンドルホルダーをコーディネートしてクラシカルな印象に。
赤いバラのアレンジを、ゴールドのキャンドルやイミテーションブックとアレンジして、クラシカルなイメージに。
赤いバラを使ったテーブル装花
赤いバラを葉とともに銀色のアンティークな器にアレンジ。深い赤がラグジュアリーでクラシカルな会場に似合う!
背の高いフラワーベースに、赤いバラと少しのグリーンでアレンジ。ゴールドの古風なキャンドルもクラシック!
アレンジのまわりに、バラの花びらを散らし、ゴールドのフレームやキャンドルとコーディネート。
赤いバラを使ったブーケ
同じ品種の真紅のバラだけを束ねた、クラシカルな印象のブーケ。
赤いバラのクラッチブーケ。ゴールドのリボンを巻くと、さらに豪華でクラシックな雰囲気に!

最後に、打ち合わせ時にぜひ知っておきたいお花についての知識をご紹介します!
5.よくある疑問を解決!結婚式のお花の必須知識
結婚式でイメージ通りのお花を選ぶためには、事前に知っておいた方がよい知識がいくつかあります。
打合せなどで、新郎新婦様によく聞かれる質問をまとめました。
5-1.Q.持込料はどうなるの?
一般的には、会場装花やブーケなど、結婚式で使うお花は、その結婚式場が提携しているお花屋さんに依頼します。
しかし、結婚式場のお花の費用が高い、デザインがあまり好みではない、普段からよく知っているお花屋さんがある、などの理由で、提携外のお花屋さんに依頼したいケースが出てきます。
外部のお花屋さんに頼んだ場合、結婚式場に支払うよう求められるのが、持込料と言われるものです。
会場装花は持込できないことが多いので、事前に確認を!
ただ会場に飾る花は、ほとんどの会場で持込できないルールになっています。
- セッティングする時間に制限がある
- 花の器の管理がしづらい
- 結婚式が終わった後の撤収作業に制限がある
などが理由です。
もし、このお花屋さんに会場のお花も頼みたいと決めている場合は、結婚式を契約する前に、会場プランナーに相談し、可能かどうかを確認しておきましょう。
また、持込可能な会場でも、ルールがあることがほとんどです。
- 装花のセッティングや撤収の時間帯が決まっている
- 器はお花屋さんが準備する、割れにくいものを用意する
- ゲスト持ち帰り用の袋や包装紙も準備する
など、結婚式をスムーズに運営し、ミスや事故が起きないようにするための決まりごとです。
持込料とともに、そうしたルールも確認しておきましょう。
ブーケや両親贈呈花などは保管料の名目で持込可能
ブーケなどの持ち運べる花は、1点いくらと持込料が定められている会場と、持ち運べる花は持込料がかからないとする会場があります。
持込料の指定がある会場では、スタートまで冷蔵庫など涼しいところでブーケを預かってくれるなど、ある程度丁寧に保管してもらえることも。
事前に、持込が可能かどうかと、持込料についても確認をしておくと安心ですね。
5-2.Q.お花のオーダーは何日前までに決めるべき?
遅くとも、1ヶ月前までには決めておくと安心です!
もちろん、お花の種類や色味に強いこだわりがなければ、もう少し直前でも問題はありません。
しかし、好みやイメージに合わせたお花を確実に仕入れてもらうためには、余裕を持ってお花屋さんに依頼しておいたほうがが安心です。
その理由は、3つあります。
- 指定のお花を、市場で予約して仕入れた方がリーズナブルに確実に確保できる
- 数週間前に仕入れ、当日にきれいに咲くよう、開花調整することがある
- 希望のお花がない時期でも、早めに相談すれば代替案を出してもらえることがある
結婚式当日に、使いたい花を確実に用意し、ベストな状態で咲かせ、予算とのバランスもよく準備するには、お花屋さんにも余裕を持った準備期間があった方が良いですよね。
結婚式場でのお花の打合せが直前になることは少ないとは思いますが、持ち込みのブーケなどを準備する場合には、早めに決めておくようにしましょう。
5-3.Q.会場のお花は、ゲストに持ち帰ってもらえる?
はい、会場のお花は持ち帰ってもらえます!
おひらき後、スタッフが包んでゲストに手渡してくれるので、記念に持ち帰ってもらいましょう。
持ち帰り用の袋は、結婚式場やお花屋さんが用意してくれます。
5-4.Q.せっかくなので長持ちさせたい!保存は可能?
はい、可能です!
「お気に入りのブーケや装花だから、そのまま枯れてしまうなんて寂しい!」
「写真ではなく、実物をずっと手元に置いておきたい!」
こだわって選んだ大切なお花だからこそ、大切に保存しておきたい気持ちも出てきますよね。
ここでは、結婚式で使ったお花を長期保存する方法を、3つご紹介します!
押し花加工
ブーケや会場装花に使用した花を、押し花にして額装する方法です。
1本1本を丁寧に押し花に加工し、ブーケや会場装花の全体像がわかるように配置して、大きな額に収めます。
基本的にはどのようなお花でも加工でき、完成したあとのメンテナンスの手間もかからないことが特徴。
時間とともにゆっくり色あせていくものの、大きくイメージが変わることはありません。
お花の配置やリボンなども、ほとんど同じイメージのまま残すことができます。
ドライ加工
花を特殊な方法で立体のままドライ加工し、ガラスドームなどに保存する方法です。
押し花と違い、お花が咲いた姿をそのまま残すことができることが最大の特徴。
費用がかかることや、すべてのお花を残すことは難しいため、多くの場合は、ブーケや会場装花の一部のみを残すことになりますが、10年くらいは、当日の姿をそのまま楽しむことができると言われています。
とは言え、押し花に比べて繊細なドライ加工では、いくつか注意点があります。
- 直射日光の当たらない湿気の少ない場所に保管すること
- 衝撃を与えないこと
- ドライ加工に向かない花もあり、その場合はフェイク(偽物)を使う
- 経年変化で色味が変わってしまうものもある
鮮度の良い状態で、加工に入ることが大切なので、遅くとも結婚式の翌日には加工できる業者さんに申し込み、花を郵送などで送る手配をします。
丸いガラスドームに、咲いているそのままの姿を保存した、ボトルブーケ。
プリザーブドフラワー
プリザーブドとは、生のお花を特殊な液につけ、水分を除いて、色を付けた加工方法のこと。
ドライ加工とは違い、完全には水分が抜けていないので、ふんわり柔らかく、生花のみずみずしさも感じられるところが特徴です。
一度使用した花をプリザーブド加工することは一般的ではありませんでしたが、最近では、加工してくれるショップが増えました。
加工に向く花の種類が少ないので、自分が使用したお花が可能かどうか、事前に確認して置くと安心です。
また、長期保存できるとはいえ、その色を保てるのは5年程度と言われています。
加工前のブーケと、加工した後の様子です。
6.まとめ:トレンドと好みをうまく取り入れて、自分らしい結婚式のお花を選ぼう!
どうでしたか?
長い記事をここまで読んでくださって、ありがとうございました!
この記事では、下記のポイントをお伝えしました。

・結婚式で人気のお花は、バラ、ユリ、トルコキキョウ、ガーベラ、かすみ草の5種類!
・結婚式をする季節や、作りたいイメージでお花を選ぶこともできる!
・お花の費用は、目的やボリューム、季節で違う!
・結婚式のお花を、持ち込みで用意するときの注意点
・結婚式のお花は、1ヶ月前までには決めると安心
・お花を長期保存するには、押し花、ドライ、プリザーブドの3つの方法がある
お花について知っておくと、結婚式の会場装花やブーケのイメージを、自分たちらしくコーディネートできるようになると思います。
人気や流行などのトレンドと、自分たちの好みをたくさん取り入れて、イメージ通りの結婚式を作れるよう、応援しています!