「スマ婚って本当に安く式が挙げられるの?」
「スマ婚ってどういう仕組みなんだろう?」
「他のサービスと比べても、スマ婚がお得なのかな?」
こんにちは!WEDDING bests編集部の上松です。
子育てでウエディングプロデューサー業は卒業しましたが、この記事を読んでくれるあなたの結婚式の助けになればと、専門家として最新のお得情報や業界の裏情報をお伝えしていきます!
費用を大幅に抑えて結婚式ができると話題の「スマ婚」。
もし本当に少ない自己負担で結婚式を挙げられるというなら、費用の面で結婚式を諦めかけていたカップルにはとっても良い話ですよね!

ただ、人気の式場が使えなかったり、演出業者・ドレスなどはその式場専任ではなく提携しているだけであったりと、思い出やおもてなしを重視したい結婚式という行事には物足りない部分も多いです。
「ブライダル価格」と言われるように、一般的な式場で行う結婚式の相場が高い部分は確かにあるが、かといって安さがウリのスマ婚が万人におすすめというわけではありません。
先に軽く説明しておくと、スマ婚はプロデュース会社と呼ばれるもの。自社の式場を持たずに、他の式場を借りて結婚式を企画・当日運営しています。

この「式場専任ではない」ことが意外と落とし穴で、「失敗した…」に繋がりやすいポイントなので覚えておきましょう。
もし「少しでもコスパよく結婚式を挙げたい!」というのなら、式場紹介サービス「ハナユメ」のハナユメ割」のほうが、費用・満足度のバランスは取りやすいですよ。
どうしてスマ婚が万人におすすめできないのか、一言で言うなら、ぶっちゃけ安いだけでコスパ自体はそんなによくないからです。下記でより詳しく見ていきましょう。
WEDDING bests 編集部について

「一度だけの結婚式だからこそ、後悔をしてほしくない」そんな思いを胸に「満足でお得な結婚式」をサポートする「WEDDING bests」編集部。
ウェディングプロデューサーを始めとした業界のプロ・先輩花嫁が、あなたの悩みに寄り添うことを第一に考え、「このポイントを知っておかないと、きっと後悔するかも」という情報を客観的な視点から発信しています。
目次
スマ婚のサービス「自己負担0円」というのは本当?
スマ婚は「自己負担0円」だと聞いて興味を持ったカップルもいるのではないでしょうか?
実際、サービスが開始した当初は確か「自己負担0円」を謳っていました。私もその頃はウエディングプロデューサーとして働いていたので、記憶に残っていますね。
ただ、今は公式サイト上に「自己負担0円」とは書かれていません。
ちなみに2017年の段階では、「自己負担16万8000円からできる」と書かれてあったようなので、スマ婚を利用するなら最低でもそれくらいの予算感を持っていたほうがよさそうです。
特定の会場・業者を持たず手数料をカットすることで安くなる
では、なぜこのように安くできるのか。
それは、スマ婚が特定の会場・業者を持たずに、それぞれでかかる手数料を極力カットしているからです。
まず、式場があるとその敷地代や建設費はもとより、結婚式場にふさわしい清潔感を保つための莫大な維持費が必要になります。スマ婚は、そうしたお金のかかる式場のハコ部分を外部に借り、企画と当日運営のみを担当することで、そもそもかかるコストを下げています。
また、結婚式の料金は昔から「ブライダル価格」と言って、その式場専属の業者に利益が出やすいように大きなマージンがかけられる傾向にあります。
スマ婚の場合には、こうした専属の業者をおかず、複数の業者と提携することで、マージンの問題を極力カットするとともに、お客様の選択の自由度を上げることにも成功しています。
「楽婚」「ゼロ婚」とは別なので要注意
最近は「楽婚」「ゼロ婚」など「〇〇婚」という似た名前のサービスがいくつかありますが、これは「スマ婚」とはそもそも会社が別。

結婚式の現場から見た、スマ婚を利用するメリット・デメリット
冒頭でもお伝えしましたが、残念ながらスマ婚は万人におすすめのサービスとは言えません…。
では、どういうケースにスマ婚を利用するメリットがあるのでしょうか?
スマ婚のメリット・デメリット
- メリット
- 結婚式費用がある程度カットできる
- 後払いに対応している
- デメリット
- 演出・料理などのクオリティに不安あり
- 人気の披露宴会場は使えないことが多い

スマ婚を利用した方が良い人
- 貯金がないので、とにかく安く結婚式を挙げたい
- サービスのクオリティや内容の自由度にはこだわらない(むしろテンプレ化していたほうがありがたい)
- 内容や会場装飾は簡素でもいいから、予算内で有名式場・ホテルで挙げたい

では、メリット・デメリットを一つずつ確認していきましょう。
メリット(1)結婚式費用がある程度カットできる
スマ婚の一番のメリットは、結婚式費用が最初から交渉なしにカットできること。
基本的に結婚式費用を下げようとすると、式場側に見積り交渉を自分からお願いしたり、例えば装花を色指定のみで花の種類はお任せしたりするなど、自分から式場側へのアクションが必要です。
スマ婚は最初からある程度パッケージ化された形・コストカットされた料金が提示されるので、自分から料金を値切らなければいけないシーンはほぼありません。

メリット(2)後払いに対応している
スマ婚では、後払いに対応しているので、ご祝儀をもらってから式場に支払いすることができます。
一般的には、挙式1週間前までに全額前払いするのが通例。
自己資金が少ないカップルは、親などに借りたり、ブライダルローンを組んだりしなければなりません。
それらも難しい場合には、結婚式を諦めたり、資金が貯まるまで結婚式や結婚の時期を伸ばしたりすることも。
資金がなくてなるべく安く済ませたいカップルにとっては、後払いはタイミングを逃さずに結婚式を挙げられる良い手段といえそうですね。
デメリット(1)演出・料理などのクオリティに不安あり
スマ婚などのプロデュース会社で結婚式をお願いする時に最もデメリットとなりやすいのが、コレ。
正直、演出や装飾、料理などのクオリティが不安です。
実際、次のような口コミも多いんです。
- 勝手知ったる会場専属のスタッフではないので連携が取れず、演出のタイミングがおかしかった
- 料理が事前に知らされていたイメージと違った
- ホテルウエディングを選んだけれど、当日のスマ婚スタッフの質が悪く格が合わなかった
もう一度スマ婚の仕組みを整理しておきますが、スマ婚は自社の式場を持たずに、各式場を借りて企画・当日運営をするというもの。
当日のスタッフは、料理以外はスマ婚のスタッフです。勝手知ったる自社の式場ではないためにサービスがスムーズでない場合もあります。
また、スマ婚などのプロデュース会社で挙げると、新郎新婦が選択できる範囲はグッと少なくなります。

と言われることも多いのですが、スマ婚ではそれ以上に狭まると思った方が良いですよ。
装花やブーケ、招待状などはいくつかのテンプレから選ぶ仕組みになっており、選ぶのが簡単ではあるのですが、例えば「こういうのが良い」とはっきりしたイメージがある場合でも、それが叶わなかったり追加費用が多めにかかってしまったりします。
通常、式場ではプランナーさんが「こんな演出はどうですか?」「こういう工夫はお二人らしいのでは?」などと様々アドバイス・提案をくれますが、スマ婚の場合はそうした仕組みもほぼないと思っておきましょう。
ちなみにスマ婚では3回(最低回数)で打ち合わせが済むようなパッケージ化がされています。通常の結婚式では最低でも4〜6回くらいは打ち合わせに来ていただくことになるので、それと比べるとかなりシンプルですね。
式場によっても違うのですが、私がいた式場で業務内容のフローを全社で統一した時には、基本を6回に設定していました。もちろん、それだけで全ての項目を決めきれないカップルもいるので、多い人では8回くらい。
スマ婚の打ち合わせが3回で終わるということは、逆にそれだけ「自分たちで決められる部分が少ない」ことの表れでもあります。
それが、「シンプルで楽!」と思うカップルもいれば、「もっと自由にアレンジしたい」と思うカップルもいるでしょう。
自分たちにどちらの思いが強いのか、考えてみてくださいね。
料理の味見は事前にできない

スマ婚の場合、結婚式で出させるお料理の味見はできません。
例えばホテルやレストランの場合、あらかじめそこの店の料理を食べに行くことはできますが、それは実際出される婚礼料理ではないですよね。
ならば、その式場の試食付きブライダルフェアに行けばいいんじゃない?と思うかもしれませんが、スマ婚での結婚式で出されるのは、スマ婚がプロデュースしたオリジナルコース料理(5品)。
その式場ならではの料理が出されるわけではない点も事前に了承しておきましょう。
スマ婚であることは「基本バレない」が、目の肥えたゲストには気づかれるかも
例えば結婚式に行き慣れた年代の人には、そのサービスの良し悪しがどうしてもわかってしまうものです。
招待状や当日の進行などでも「スマ婚」と示されることはないのでゲストにはバレない仕組みになってはいるのですが、実際には「費用をかなり節約した結婚式だな」「あ、プロデュース会社が入っているんだな」などと気づかれることはあるでしょう。
また、出される料理はスマ婚オリジナルコースですから、時には「このホテル・レストランの料理らしくないな」と勘づかれる場合も。
いずれにせよ、バレると覚悟しておくこと・バレても問題ないと自分たちが思えるかどうかが大切です。
また、親にも事前にある程度説明・相談しておくこともお忘れなく。当日、「この式場なのになんで…?!」と言われることのないようにしておきましょう。
デメリット(2)人気の披露宴会場は使えないことが多い
スマ婚が各式場に借りられるのは、その式場の空きだけ。
なぜ結婚式場がわざわざ外部のスマ婚に委託するかでいうと、外部委託してでもその空きを埋めて利益をあげたいからです。

ここからもよく聞いてください!
誰もが知っているような有名ホテル・人気の結婚式場でも、スマ婚経由の場合には比較的人気がない「披露宴会場」を割り当てられてしまうことも実際多いんですよ…。
だから「お、スマ婚でもこんな式場で挙げられるんだ〜!」と両手を挙げて喜ばないほうが良いですよ。
デメリット(3)ブライダルローンが組めない
後払い可能にしている代わりに、スマ婚ではブライダルローンが組めなくなっています。
現状貯金がない・でも式に呼ぶゲストは少しだけ(つまりご祝儀の総額が少ない)、というカップルには合わないかもしれませんね。
デメリット(4)費用が他サービス・式場とそんなに変わらない
今では「スマ婚」サービス当初の最大の売りであった「自己負担ほぼなし」も目新しいものではなくなってきています。
実際、各式場側がゼクシィなどにお得なプランを掲載したり、節約のネックだった持ち込み料をなしにしたりといったこともどんどん増えています。
そのため、現状、手数料(マージン)カット以外に費用の差別化は図りにくくなっています。
結婚式では「ブライダル価格」として中間事業者のマージンがかなり高く設定されていますが、そのマージンをカットしすぎると、今度は利益に響いてきてしまいます。
スマ婚HPでは、予算からオーバーすることはないですよ、と謳っているのですが、実際見積りの内容が本当に最低限で結局オプションを選択することになったという口コミもよく見かけます。
また、初回見積りからアップしない、とは書いていないので、結局はオプションありきと言えるかもしれませんね。
このように、スマ婚には確かに費用面でのメリットはあるものの、サービス内容のデメリットも多いことがわかります。
再度、どういう人がスマ婚を利用すべきかどうか、WEDDING bestsの見解をお伝えしますね。
スマ婚を利用した方が良い人
- 貯金がないので、とにかく安く結婚式を挙げたい
- サービスのクオリティや内容の自由度にはこだわらない(むしろテンプレ化していたほうがありがたい)
- 内容や会場装飾は簡素でもいいから、予算内で有名式場・ホテルで挙げたい

ここまで読んでみて、「あ、スマ婚は違うかも」と思ったカップルは、ぜひハナユメのハナユメ割をチェックしてみてくださいね。
もしまだスマ婚を他のサービスと比較して検討したいという人は、よければこの後を読んでみてください。
4つの視点で検証!ハナユメ・ゼクシィなど他サービスとスマ婚をガチンコ比較
では、ここからは「スマ婚」と他のウエディングサービスを4つの観点からガチンコ比較してみます!
ここを読めばきっとあなたの中での答えが出るはず!
提携式場数
提携式場数は、老舗のゼクシィがダントツでトップ。
レストランウエディングの式場紹介に特化したぐるなびウエディングもレストラン会場の選択肢が多いです。
式場紹介サービスでは、ハナユメの提携式場数が少々弱いとよく言われますが、スマ婚の場合はそれよりも見劣りしてしまいました。
関東の式場が中心なので、他の地域ではより式場の選択肢は少ないでしょう。
もしも、たくさんの式場から選びたいとの思いがあるなら、一度ゼクシィのサイトも覗いてみてください。
最近は「ゼクシィ花嫁割」というお得なプランもwebサイトにて公開されているので、見積りの参考になるはずです。
割引プラン・特典
最近はどのサービスも割引プランや特典の充実を図っていますが、費用のお得さでいうと、スマ婚とハナユメが優勢です。
ただし、先ほどからもお伝えしているように「コスパが良い」とは言えないのが難点です。
がおすすめです。
特に、ハナユメはハナユメ経由で式費用が数十万円〜100万円単位で割引になるハナユメ割が人気です。
安さにも内容にもこだわりたいカップルは、一度ハナユメのサイトを覗いてみてくださいね。
キャンペーン
各サービスでは、式場探しの際に参加できるキャンペーンを実施しています。
いずれも、ブライダルフェアや式場見学などをすると、特典がもらえる仕組みになっています。
こうしたキャンペーンが充実しているのは、ゼクシィ・ハナユメ・マイナビウエディングの3大式場紹介サービスです。
これらのサービスでは、最大4〜6万円ものギフト券をゲットすることができます。
一方、プロデュース会社であるスマ婚でよく実施されているのが、カウンセリングを受けて式場見学をすると特典がもらえるというもの。
調査時の2019年9月時点では、有名テーマパークのペアチケットもしくはAmazonのギフト券10,000円分が用意されていました。
金額・条件が充実しているのは、ズバリハナユメ。
「ハナユメもいいかも」と思ったカップルは、一度ハナユメのサイトを覗いてみてくださいね。

【6/30更新】ハナユメのキャンペーンでは3.8万円分の電子マネー&クーポンがもらえる!一目でわかる内容・条件まとめ
「ハナユメのキャンペーンってどんな条件なの?難しかったりしないかな…」 「ハナユメとかゼクシィとかいろいろキャンペーンがあるけれど...
対応エリア
スマ婚は、関東・関西・東海・九州を中心に展開しているものの、充実した式場数があるのは関東エリアのみとなっています。
そのため、関東以外のエリアのカップルには、少々選択肢の少なさに物足りなさを感じるかもしれません。
スマ婚と同じように「お得さ」を重視するのなら、ハナユメのほうが提携式場数は豊富ですよ。
とはいえ、スマ婚もハナユメも使えない!というカップルは、全国に対応しているゼクシィを利用すれば間違いありません!
まとめ
このように、スマ婚は確かに安く結婚式が挙げられる仕組みではあるものの、サービス面で不安な部分も多々あるということがわかりました。
まとめとして、スマ婚があなたにとっておすすめかどうかを再度まとめておきますね。
スマ婚のメリット・デメリット
- メリット
- 結婚式費用がある程度カットできる
- 後払いに対応している
- デメリット
- 演出・料理などのクオリティに不安あり
- 人気の披露宴会場は使えないことが多い
スマ婚vs他4大サービスをガチンコ比較
スマ婚を利用した方が良い人
- 貯金がないので、とにかく安く結婚式を挙げたい
- サービスのクオリティや内容の自由度にはこだわらない(むしろテンプレ化していたほうがありがたい)
- 内容や会場装飾は簡素でもいいから、予算内で有名式場・ホテルで挙げたい
WEDDING bestsの見解としては、
をおすすめします。
ではまたお会いしましょう!