「なんか疲れたなぁ…」そんな気分になったら読んでほしい、筆者が手離せない『癒し系漫画』17選

「なんか疲れたなぁ…」そんな気分になったら読んでほしい、筆者が手離せない『癒し系漫画』17選

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この記事は「なんだか毎日に疲れたから、ほっとする漫画が読みたい…」そんな風に思った事のある方にはぜひ読んでいただきたいです。

こんにちは。WEDDING bests編集部の上松です。

当サイトは結婚式を扱っていますが、私が結婚式場にいた頃「結婚式の準備に疲れちゃいました…」というお客様も結構いらっしゃいました。

もちろんこちらで出来る限りの対応・サポートをするのですが「何か気晴らしないですか?」と聞かれて割とおすすめしていたのが漫画です。

私は幼い頃から漫画が大好きで、現在の自宅と実家、電子版合わせて2,500冊以上はあるでしょうか。

しんどい時、気分を変えたい時はお気に入りの漫画に癒されてきました。

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疲れた毎日のオアシス…というと大げさかもしれませんが、漫画を読むことで気持ちがふっと軽くなったりした経験が多くあります。

筆者のお気に入りの癒し系漫画

そこで今回は、結婚式の準備のみならず

「なんか疲れたなぁ…」「いい息抜きない?」

「最近ずっと気を張っていてしんどい…」

という方におすすめの、気楽に読めてリラックスできる「癒し系漫画」を16作品ご紹介します。ちょっとでも気になったら、1巻だけでも読んでみていただけると嬉しいです。

新旧織り交ぜたチョイスにしているので、ぜひお楽しみください。

※書籍写真・ページ写真はすべて筆者撮影

1.「ハクメイとミコチ」著者:樫木祐人

「ハクメイとミコチ」著者:樫木祐人

森の奥深くで暮らす、とても小さな女の子「ハクメイ」「ミコチ」の二人。

その身長はなんと9センチ。森のちっちゃな生き物とほぼ同じ大きさのふたりを中心に毎日をゆる~く描く癒し系漫画。

新聞配達のバッタ、運送業の昆虫、建設業のイタチやアナグマがいるファンタジックな世界観です。

森や町の小さな住人に根っから悪い人はおらず、時にドタバタしながらものんびりした時間が過ぎていきます。

丁寧に描き込まれた一コマはそれだけで絵画作品のようで、見ていて飽きないクオリティだと思います。

森の食材を使った料理や小物作り、建築など、もの作り好きにはグッとくるシーンも多いです。設定が非常に細かく作られていて、幕間の解説も読んでいるだけでワクワクしましたね。

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余談ですが、最初に漫画版を読んだときにハクメイは男の子だと思っていました…。

2018年にアニメ化しており、Amazon PRIMEでも観ることができます。これがまた映像が色鉛筆風で可愛くて、ボックスを買おうか悩んでいます。

起伏のありすぎる物語は苦手な方、愉快で賑やかな小人たちの暮らしに興味が湧いた方はぜひ読んでほしい作品です。

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2.「きのう何食べた?」著者:よしながふみ

「きのう何食べた?」著者:よしながふみ

最近、西島秀俊さんと内野聖陽さん主演でドラマ化されて多くの人に知られるようになっていますね。とにかくほのぼのして、くすっと笑えて癒される漫画です。

※ドラマ放映は7月に最終回を迎えました。

ゲイカップルを主人公にしたお話ですが、本人たちやその周りの人間関係も肩肘張りすぎることなく自然に描かれていきます。

登場人物すべてに何だか愛着が湧いてしまうこと、食欲をそそられるご飯が魅力です。

細かい調理シーンや料理好きなら「分かるわかる!」となるこだわりなど、料理漫画としてもレベルが高い。

ちなみに漫画に出てくるレシピはほとんど作ってみましたが、どれも簡単で美味しいと感じました!レシピ本も出ているのでそれも読んでみたいですね。

各話の間に時々挟まれる料理解説も、作者のよしながふみさんの料理経験の深さが伝わってきます。

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3.「王様ランキング」著者:十日草輔

「王様ランキング」著者:十日草輔

WEB漫画として連載され、閲覧4千万PVを突破した人気作品の書籍化です。

筆者はスマホ広告で見かけたことから試し読みした結果、すぐ発売中の全巻(2019年7月時点で4巻まで)揃えてしまいました。

ふだんああいった広告は気に留めないのですが、これは「よく教えてくれた!」と思った作品でした。

世界一強くなりたい王様が用いた呪いによって「しゃべれない・聞こえない・力がまったくない」状態で生まれてきた王子が主人公。

広告では結構「かわいそうな王子」感が押し出されていますが、今までの話を読んで伝わったのは「主人公ボッジの優しさと強さ」です。

自分の力のなさに絶望しても、慕う人を疑う気持ちに苦しんでも、最終的に前を向いて強くなろうと歩いていきます。それを厚い友情で手助けする「カゲ」との関係は見ていてグッとくるものがあります。

元々絵本での出版を構想していたためか、絵柄も子供向けの絵本と昔の漫画の中間のような感じで味がありますね。

登場人物にはそれぞれ信念があって、愛情・後悔・喜び・決意など感情の動きがストレートに描かれています。

ボッジはそんな人々との出会いを通して、たくましく成長していきます。

怒涛の展開にハラハラする冒険漫画ですが「頑張れボッジ!」と応援したくなって、読後は少し人に優しくしたくなるという意味で癒し系漫画としてもおすすめです。ぜひ読んでみてください。

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4.「喰う寝るふたり 住むふたり」著者:日暮キノコ

「喰う寝るふたり 住むふたり」著者:日暮キノコ

交際歴10年になる同棲カップルのマイペースな恋愛模様を描く作品。

本作が面白いのは「ザッピングシステム」のように、同じ出来事を彼氏・彼女それぞれの視点で描いているところ。

タイトルにもあるように、当たり前のように「一緒に食べる・寝る・住む」暮らしを通して、相手の大切さを再認識したり、ちょっとした喧嘩から二人だけの方法で仲直りをしたり、というシーンを色々な視点で見ることができます。

時にはこのカップルだけでなく、たとえば1巻では、彼氏の「のんちゃん」の元カノを主役にした話もあります。

この作品の魅力は、大きな波風が立つわけではなく、日々の中でふっと感じる相手への想いやりとか、優しい気持ちを描いているところ。

タイトルにもあるように「一緒に住むということ」を等身大で描いています。

一見ちょっとひねくれてるのかな?と思える周りの人物も、その裏にあるやさしさや前向きさを嫌味なく見せてくれる、読んでいてあったかい気持ちになれる良作。

少しだけネタバレになりますが、視点が映り変わるザッピングシステム、最終回は「この視点できたか…」とウルっと来てしまいました。

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5.「ライドンキング」著者:馬場康誌

「ライドンキング」著者:馬場康誌

小説からコミカライズ・アニメ化もして人気になった「転生したらスライムだった件」「賢者の孫」のような「異世界転生」もの。

ただ、この「ライドンキング」はちょっと変わった「異世界転生」ものです。

異世界転生では、いわゆる普通の人間が異世界に転生して新しい技術や目覚めた能力を発揮して活躍する…というストーリーが見られますが、この作品では主人公は「異世界転生前から最強」です。しかもその強さにはちゃんとした裏付けや描写があります。

某大統領をモデルにしたと思われるプルチノフ大統領は、文武両道、特に武を極めた超武闘派の人物。肉体の強さだけでなく猛獣や戦闘機など、あらゆる乗り物を乗りこなしてしまい、心の底では「騎乗欲」に飢えていました。

そんな時、とあるきっかけで魔獣・モンスターが闊歩する異世界に飛ばされてしまい…ワイバーンや巨大熊、ドラゴンといったモンスターを乗りこなすことに喜びを感じ、その世界で「ライドン(騎乗)王」としてのひと時の生活を楽しむことにした、というお話です。

著者の馬場さんは「空手小公子 小日向海流(からてぷりんす こひなたみのる)」という格闘漫画を長く執筆しており、私も絵のタッチで「あ、あの作者さんか!」とすぐ気づきました。

漫画家としてのキャリアが如何なく発揮された戦闘描写や設定の細かさ、波乱万丈の冒険など、シリアスとお茶目なシーンが絶妙に合わさったのびのび楽しめる冒険漫画です。

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6.「世界の終わりに柴犬と」著者:石原雄

「世界の終わりに柴犬と」著者:石原雄
世界の終わりと柴犬、タイトルの異色な組み合わせに興味をそそられて読んだ1冊。

元々漫画家の石原雄さんがTwitter上で投稿されていた漫画が話題を呼び、書籍化されたものです。

柴犬の「ハルさん」と女子学生の「ご主人」、地球上に残った人間はご主人1人だけという不思議な状況で一人と一匹はぶらぶらと旅を続けます。

でも作品の世界に悲壮感はまったくなく、お互いをパートナーとして楽しく過ごしています。

むしろ他の人は誰もいない(異星人はいますが)という世界が、楽しいことがあって笑えればそれでいいんだよ、というメッセージをより強めている気がします。

ただそんなマジメな考察は置いておいて、マジメで理屈屋なハルさんとツンデレなご主人の絡みがめちゃくちゃ笑えます。

「ご主人大好きな犬と人間の関係性」がとてもよく描かれていて、犬好きならついつい共感してしまうのではないでしょうか。

回が進むにつれてどんどん変なキャラクターも登場して、カオスな状況になってきますがそれもまた楽しげ。

基本、1ページ内で1話が終わるのでさくさく読めてしまいます。

作者の石原さんもあとがきで書いていましたが、この作品ではなぜ世界が終末を迎えているのか、なぜ異星人やしゃべる動物がいるのか描かれていません。

それは「そんな事あるわけない、存在しない」と指摘してくる他者からも自由な世界を描きたかったから、だそう。

とても素敵な発想だと思います。

難しいことは考えずに、ご主人と犬のユーモアたっぷりなエピソードで笑ってみてください。

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7.「SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~」著者:長田悠幸×町田一八

「SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~」長田悠幸×町田一八

個性的な表紙が気になって手に取った作品で、読んだらズルズルはまってしまいました。

バンドをテーマにした音楽漫画ですが、一癖も二癖もある登場人物とトンデモな設定のおかげで、その種の漫画にちょっと抵抗がある人でもスッと入っていけるでしょう。

地味で変わり者の教師、本田詩織は27歳の誕生日に出会った謎のギタリストの霊に取り憑かれてしまいます。

「27歳が終わるまでに伝説を残さないと死んでしまう」という運命を回避するため、また自分が中学の時にあきらめざるをえなかった「バンドをしたい」という想いのために、ずっとしまってあったギターを手に取る…というストーリーです。

主人公とバンドを組むことになる生徒は、それぞれ事情の違いはあるけども「音楽を思いっきりやりたい」という気持ちを抑え込まざるを得なかったり、心から音楽を楽しめなくなってしまっています。

主人公の不器用だけど真剣な思いに押されて、自分の気持ちに素直に楽器を弾く楽しさを思い出していく様子はついつい応援したくなりますね。

この漫画、演奏シーンの爆発力がとても気持ちいいです。「癒し系」というとちょっと違うかもしれませんが、何も気にせず自分の気持ちを吐き出したい!でも出来ない…という人はこの漫画の中でストレス発散してみてはどうでしょうか。

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8.「やさしいヒカリ」著者:中村ひなた

「やさしいヒカリ」著者:中村ひなた

東京での仕事に疲れ、友達の紹介で離島の郵便局長として働くことになった主人公。

居候先の女子校生日和子、と出会って…というのが本作の始まり。

「東京から離島に引っ越した主人公」というと、の~んびりした田舎暮らしで心が癒されていって…という展開を予想するかもしれません。

確かに大筋の展開はそうなのですが、リアルで面白いのは

  • 主人公の三宅君はいきなりは島の空気や時間の流れに馴染めない
  • のほほんとした人ばかりではなく、どこにでもある人間関係の悩みはちゃんと存在する

というところ。

「本当に仕事を辞めてまで来てよかったのか」と悩み、悪気なく家族にそっけない態度を取っていた主人公が周りの人や風景に触れて、家族に「こんなことがあったよ」と報告するような微妙な変化を積み重ねていく。

作品のスタンスも「田舎っていいよ~」だけではなく、都会に憧れる子の葛藤や進学事情もきちんと描いています。

基本やさしく、でもちょっとビターな雰囲気があることで「共感しやすい田舎生活」となっているのが面白いところですね。

絵の雰囲気がとても繊細で、自然光のような透明感を感じます。

同居人の日和子との関係も程よい距離感で「この2人はこれからどうなっていくんだろう?」と想像しながら読むのも楽しいですね。

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9.「ねことじいちゃん」著者:ねこまき

「ねことじいちゃん」

大吉っつあんは奥さんに先立たれ、猫の「タマ」と1人と1匹暮らし。

何でもないような日常の風景が、猫あるあると一緒にやわらかいタッチで描かれます。

同年代の友達が亡くなったという話題も珍しくない登場人物たち。それでも寂しさはなくあくまでほのぼのと、スローに作中の時間は流れていきます。

この作品、カラーがとても好きなんですよね。薄めの鉛筆の線と淡い水彩が合わさって、この作品のやさしい雰囲気を倍増させてる気がします。

Pixivコミックではカラーで読めるんですが、書籍だと最初の数ページを除いてはモノクロになっているのがちょっと残念。

でも「なんか最近時間に追われてるな…」と思った時に数分でも手に取って読めるように、書籍版を持っておきたいと思える良作です。

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10.「リストランテ・パラディーゾ」著者:オノナツメ

「リストランテ・パラディーゾ」著者:オノナツメ

「紳士萌え」そんな言葉を聞いたことはあるでしょうか。

スタイリッシュで優しげ、かつクールな紳士の魅力にやられてしまう女性の気持ちが何となくでも分かる作品。

イタリアを舞台に、老眼鏡をかけた老紳士だけのリストランテ「カゼッタ・デッロルソ」を舞台にしています。

風変わりで個性的な人物が出てくるけれど、物語全体はゆるくあたたかいお湯に浸かっているような心地よさを感じる作品。

主人公の女性ニコレッタは、田舎から出てきて上記のカゼッタ・デッロルソを訪れます。

実はこのお店のオーナーは母親の再婚相手で、自分を置き去りにした母親への当てつけに再婚相手に娘の存在を教えてやろう、としたのでした。

そこで父親以上も年の離れた紳士クラウディオ・パラディーゾに好意を抱きます。

作中の人間関係は優しくも独特のドラマがあって、繊細で色気を感じるやり取りが繰り広げられます。

どんな事情や過ちがあってもやり直せること、自分らしく生きるのは誰も邪魔できないことを感じさせてくれる作品です。

たまの休みをちょっと大人に過ごしたい…という時におすすめ。

番外編と言える「GENTE」も2巻出ています。

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11.「そのオムツ、俺が換えます」著者:宮川サトシ

「そのオムツ、俺が換えます」著者:宮川サトシ

育児に積極的に参加する男性「イクメン」も世の中的には珍しくなくなってきたと思います。

しかし実際自分が父親になったらどうなるでしょう?

「つい見栄張ってカッコつけちゃった…」

子供が可愛くて子育てに熱中するだけではなくて、奥さんに対して「さぁ見てくれ!子育てに協力的な俺を!(ドヤァ)」という男性、そこそこいる気がするんですよね。

そんな父親視点の子育てをユーモラスに描いた作品です。

絵本読みのパフォーマンスで他の保護者に勝とうとしたり、育児での奥さんからの+ポイントを内心カウントしていたり…。

でも男性が子供を持つという事への等身大な悩みとか、子供が成長していくことへの嬉しさと戸惑いもしっかり描かれています。

ちなみに友人の男性は奥さんに読ませてみて「なに~あなたもこんな事考えてるの?」と笑われたそうです…。

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12.「情熱大陸への執拗な情熱」著者:宮川サトシ

「情熱大陸への異常な愛情」著者:宮川サトシ

上で挙げた「そのオムツ、俺が換えます」と同じ宮川サトシさんの作品。

TV番組「情熱大陸」に出たいという情熱が強すぎて、生活で「情熱大陸っぽい」振る舞いや言動を意識していく作者。

その様子が何ともコミカルで、でも「どうにかして情熱大陸に出たいんだ!」という本気度はバリバリ伝わってきます。

後半に進むにつれて、何とか情熱大陸に出てほしいなぁ…と応援する気持ちで読んでしまいました。

先に情熱大陸に出演した同級生に嫉妬する器の小ささ描写も最高です。

面白いのは、自分の事だけを描くのではなく、これまで情熱大陸に出演してきた人にスポットを当てて、どんな功績を残したのか、なぜ出演するに至ったのかの分析をしっかりしている点。

これは本当に情熱大陸を毎回観ていないと出てこない感想だと思います。

基本的に「うらやましい…!」というスタンスなのでそれがまた笑いを誘うのですが…。

早く情熱大陸出演を果たしてほしいです。

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13.「のんのんびより」著者:あっと

「のんのんびより」著者:あっと

田舎暮らしに憧れるけど、実際住んでみると大変なことも多そうだし、色々な理由があって難しい…でも田舎ののんびりとした雰囲気は感じたい!という方におすすめな作品。

筆者の実家もなかなかの田舎ですが、この作品の舞台「旭丘分校」はそれ以上。

バスを1本逃すと5時間待つことになる(でも皆急がない)、家の鍵をかけたことは勿論、そもそも鍵を見たこともない。

学校の生徒は夏海、小鞠、れんげ、卓、そして最近東京から越してきた蛍の5人だけ。

学年も全然違う全員が同じ教室で授業を受けています。

そこで起こる出来事は、事件というほどでもない微笑ましいもの。でも皆の中では毎日がエキサイティング。

自然の中で楽しく過ごすってこういう事なのかな?と思わせてくれるお茶目で緩~いコメディ漫画。

他の漫画家さんによる公式アンソロジーも読みましたが、これもまた違った味があって面白いです。

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14.「銀の匙-Silver Spoon-」著者:荒川弘

「銀の匙」著者:荒川弘

「鋼の錬金術師」「アルスラーン戦記」で有名な荒川弘さんの作品。

本作は実写化もしており、名前を知っている人も多いと思います。北海道の農業畜産高校を舞台に、有名中学から落ちこぼれて入学してきた主人公を中心に繰り広げられる青春ドラマ。

普通の高校とは違い、農家・酪農家の跡継ぎ高校生たちが、おいしい肉牛を飼育し、高級なチーズを作り、有機野菜を作り…そしてそれをどう事業化して存続させていくべきなのかを真剣に考えながらもおもしろおかしく困難を乗り越えていくというお話です。

「農業に携わること」は楽しいことばかりではありません。

育てた生き物を食べること・経営難による倒産など、登場人物はシビアな問題に直面します。

それでも目をそむけず、自分なりに向き合おうとする姿はグッときますね。

それぞれの事情を抱えたキャラが一人ひとり際立っていて印象深く、「動植物の命をいただきながら生きていく、それを仕事にする」ということについてしみじみ考えさせてくれます。

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でも決して重たくなりすぎず、基本的にみんなあったかくて優しい。家族愛や友情も感じさせてくれます。

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15.「夏目友人帳」著者:緑川ゆき

「夏目友人帳」著者:緑川ゆき

人には見えない妖怪が見えるため、周りから怖がられて孤独に育った主人公、夏目貴志。

貴志と同じように妖怪が見え、強い力を持っていた祖母、夏目レイコが遺した「契約書=友人帳」を巡るお話です。

レイコは妖怪たちに勝負をしかけ、破れた妖怪の名前を友人帳に封じていきました。

その名の通り、妖怪たちはレイコにとって敵ではなく友人だったわけです。

貴志のもとに、名前を取り返そうとする妖怪、あわよくば貴志を食らおうとする妖怪、貴志に助けを求め慕う妖怪…さまざまな存在が現れます。

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下記のニャンコ先生とは「貴志が死んだら友人帳をもらうが、それまでは夏目を守る」契約を交わす事になり、普段は招き猫のような姿になっています。

貴志は妖怪を巡る騒動に巻き込まれながらも、妖怪たちに名前を返していきます。

その結果、貴志が抱えていた心の闇は少しずつ晴れ、人間や妖怪との絆が生まれていきます。

この作品、個人的に回想シーンがとても魅力的なんですよね。

妖怪とレイコの喧嘩友達のような関係を描いたシーンや、妖怪と人間(または妖怪同士)の淡い思い出などは、コマ割りも含めて切なくて儚げです。

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16.「動物のお医者さん」著者:佐々木倫子

「動物のお医者さん」著者:佐々木倫子

北海道の某H大学獣医学部が舞台で、動物好きだが感情表現に乏しい主人公、獣医学部なのにネズミが死ぬほど嫌いなその親友、ノーベル賞級の発見を2回もしているのに就職できない大学院生、動物が嫌がることしかしない教授、気は優しくて力持ちのシベリアンハスキー、凶暴なニワトリ、地域の女ボスの三毛猫など…

人間・動物ともに多彩なキャラが入り交じる、獣医学生ストーリーです。

登場人物全員天然なのでは?と思わせられるようなシュールな間が魅力。

大学研究室の掟やアカデミアの雰囲気、厳しい就職の現実などがリアルに感じられて、ちょっと異色の癒し系漫画です。

絵柄が古いので今読むと少し違和感があるかもしれませんが、リアルに描きこまれた動物たちが逆に活き活きと愛らしく、ハマります。

愛犬「チョビ」と出会った時の、シベリアンハスキーが珍しがられる描写に時代を感じますね。

20年以上前の作品ですが、愛蔵版も出版されており、根強い人気があります。(筆者も愛蔵版でもう一度揃えました)

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17.「聖★お兄さん」著者:中村光

「聖★お兄さん」著者:中村光

人気作なのでタイトルを聞いたことある方、読んだ事がある方も多いと思います。

世紀末を無事に越えたブッダとイエスは、立川のアパートで2人暮らし。下界でのバカンスを楽しんでいます。

倹約家のブッダと奔放で欲望に忠実なイエス、ただどちらもどこか浮世離れしていてボケボケなキャラです。

2人して下界と天界のさまざまなギャップに戸惑ったり、騒動を引き起こしていきます。仏教やキリスト教を絡めたネタが多くあるのですが、かといって難しいことはなく、頭を空っぽにしても読めるように考えられているのが良かったですね。

2人の絡みだけではなく、オンラインゲームに興じる天界の使徒や大家さんの家に上がり込む守護者など、天界の住人や聖人たちも味のあるキャラばかりです。

日常の笑いを描いている事もあって、爆笑とまではいきませんがクスっとするシーンが沢山。肩の力を抜いて読めるおすすめのギャグ漫画です。

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おわりに

以上、筆者おすすめの癒し系漫画をご紹介しました!

最後に改めてまとめておきますね。これらの作品があなたのリフレッシュにつながりますように。

  1. 「ハクメイとミコチ」著者:樫木祐人
  2. 「きのう何食べた?」著者:よしながふみ
  3. 「王様ランキング」著者:十日草輔
  4. 「喰う寝るふたり 住むふたり」著者:日暮キノコ
  5. 「ライドンキング」著者:馬場康誌
  6. 「世界の終わりに柴犬と」著者:石原雄
  7. 「SHIORI EXPERIENCE~ジミなわたしとヘンなおじさん~」著者:長田悠幸×町田一八
  8. 「やさしいヒカリ」著者:中村ひなた
  9. 「ねことじいちゃん」著者:ねこまき
  10. 「リストランテ・パラディーゾ」著者:オノナツメ
  11. 「そのオムツ、俺が換えます」著者:宮川サトシ
  12. 「情熱大陸への執拗な情熱」著者:宮川サトシ
  13. 「のんのんびより」著者:あっと
  14. 「銀の匙-Silver Spoon-」著者:荒川弘
  15. 「夏目友人帳」著者:緑川ゆき
  16. 「動物のお医者さん」著者:佐々木倫子
  17. 「聖★お兄さん」著者:中村光
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WEDDING bests編集部

業界のプロとして、お得&満足な結婚式を叶えてもらうために、役立つ知識だけを徹底的に分かりやすく紹介していきます。

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